隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもので、働いていると「周りはどれくらいもらっているんだろう」ってつい気になってしまいますよね。
芸能人の収入暴露がニュースバリューを持つこのご時世ですから、他人の懐具合が気にならない人など存在しないではないかと思ってしまいます。
ちなみに、ここ20年で日本のサラリーマンの平均年収は平成9年の467万円をピークに、平成26年で415万円と著しい下落傾向にあります。
固い話になりますがここ数年、インフレ政策によって物価上昇していますし消費税が10%になるのも時間の問題ですからダブルパンチです。男性でさえ下がっている最中、いったい女性はどれくらいが平均年収になっているのでしょうか。
厚生労働省から発表されている「賃金構造基本統計調査」をまとめてみました。
目次
平成26年度の女性の平均年収は
20代前半では年収192万円、20代後半では218万円となっています。
月収15万円で手取り13万~14万。ボーナスが10万~30万出るようなイメージでしょうか。
ただし、このデータは日本全国の年収を平均していますので都市や地方の差を反映していません。
そして後述しています国税庁のデータやDODAのデータとは数値が大きく違いますので、この数字が実態を100%正確に示しているというわけでもありません。
年齢 |
年齢別の平均年収 |
---|---|
20歳~24歳 |
192.9万円 |
25歳~29歳 |
218.4万円 |
30歳~34歳 |
235.1万円 |
35歳~39歳 |
247.9万円 |
40歳~44歳 |
255.4万円 |
45歳~49歳 |
263.5万円 |
50歳~54歳 |
260.2万円 |
55歳~59歳 |
252.7万円 |
都道府県別データや雇用形態別データでは違った
上の年齢別データは日本全国の統計ということもあり、東京・大阪のような都市部と地方の年収も一緒になって計算されています。
都道府県別の統計もでているのですが、そちらを見ると例えば青森226万、東京が377万というようにかなりの差があります(←こちらの数値は全年齢対象で男性も含まれているので金額が高くなってます。)
20代後半の女性の平均年収が218.4万円となっていますが都市部なのか地方都市なのかによって、大きく数値が変わると思ったほうがいいでしょう。
都市部では250万ぐらい。
地方都市では190万ぐらい。
ただの憶測に過ぎませんが、もしかしたら、これぐらいの差があるかもしれませんね。
さらにデータの調査元によっても平均年収は変わってくる
国税庁の民間給与実態統計調査ではより高くなる
国税庁から発表されている統計調査では、さきほどの厚生労働省のデータより平均年収があがります。
厚生労働省のものでは20代後半の女性の平均年収が218万なのに、国税庁のものでは295万円となっています。
(かっこ)の数値は厚生労働省のデータ。
女性の年齢 |
年齢別の平均年収 |
---|---|
20歳~24歳 |
226万(192.9万円) |
25歳~29歳 |
295万(218.4万円) |
30歳~34歳 |
294万(235.1万円) |
いったいここまで数値が離れるのは何故なのでしょうか?
調べてみたところ、国税庁のデータのほうでは1人からの事業所から。厚生労働省のデータのほうでは5人以上の事業所からの抽出となっています。
そして両方とも正社員、非正社員のデータも抽出しているということです。
【特集】テーマ別にみた労働統計に2つのデータの違いを説明していますが、ここでもはっきりとはデータの違いの理由について述べられていません。
さらにDODAの調査では20代の平均年収は349万円!?
DODAによると2013年度で20代女性の平均年収は322万円となっています。。
このデータの調査概要は「DODAに登録した約16万人のデータから、正社員として就業している20歳~59歳までのビジネスパーソンの平均年収」となっています。
転職エージェントを利用して正社員転職をしたときには、大体これぐらいの年収になるということですね。
女性の年齢 |
年齢別の平均年収 |
---|---|
20歳 |
241万 |
21歳 |
243万 |
22歳 |
256万 |
23歳 |
274万 |
24歳 |
296万 |
25歳 |
315万 |
26歳 |
329万 |
27歳 |
347万 |
28歳 |
358万 |
29歳 |
368万 |
30歳 |
385万 |
※(働く女性のホンネ 女性の平均年収ランキング 2017(年齢別))
まとめ。
最初の2つのデータでは「正規&非正規」が合算されています。最後のDODAのデータでは正規社員のみのデータとなっています。
数値がそれぞれバラバラではありますが、ある程度の目安を考える参考になったのではないでしょうか。
年収を考えての転職であれば、やはり正社員での転職が有利とは言えそうですね。