24歳や25歳ぐらいだと、社会人経験が5年ぐらいあるかたもいれば、まだ大学を卒業したばかりで1年2年しか働いていないという方になると思います。
それくらいの年齢だと、まだまだ自分にあった適正の仕事が見つかっているほうが珍しいと思いますし、ちょっと立ち止まって将来のことを考えると、よくわからなくて不安になってしまうこともあると思います。
40代が近くなった私の個人的な意見としては、24歳や25歳という年齢である第二新卒の転職はかなり有利である。と考えています。
私が転職エージェントの門を叩いたのは30代前半でしたが、20代で来てもらえればもう少し転職も楽になるんですが・・・とエージェントの人に言われた経験があります。
そして現在、空前の売り手市場になりつつあり、第二新卒の採用を増やす企業が増加しています。
とはいえ、私もその年齢のころは仕事に対して不安があり、どうすれば良いのか分からない時期がありました。
そこで今だからこそ言える、第二新卒から転職する上でベストな就職活動の方法を説明してみたいと思います。
目次
No1 : 転職エージェントの利用
まず1番目におすすめしたいのは、(ありきたりですが)転職エージェントになります。
転職エージェントのポイントは専任のアドバイザーがあなたに向いている求人を見つけてきてくれることです。この点だけでもかなりのメリットです。
が、私が転職エージェントの利用をおすすめする最大のポイントは、転職エージェントを利用してアドバイザーと面談や電話などのやり取りを通して、仕事の相場観や適正についての判断基準がわかってくることにつきます。
第二新卒でまだ24歳~25歳ぐらいだと、社会人経験はある程度ついていると思いますが、まだ転職先を自分で把握してしっかり選べる選択基準というのはなかなか持っていないと思います。その点アドバイザーは似たような人を毎日毎日相手にしていて、かつ面接先の会社の情報にも詳しい人ばかりですので、エージェントの人達と話すだけでも自然と情報がどんどん入ってきます。
私も過去の転職の際に同様のサービスを利用したことがあります。3社に登録して3人のアドバイザーと喋りました、相手にされなかったり、相当辛いことも言われましたが、それ以上の収穫があったと感じています。転職エージェントであればメールなり電話などでやり取りすることにもなりますので、接触の機会も多いです。
情報をもらう気持ちで使ってみるのはありだと思いますし、むしろ使わないのが非常に勿体ないと思います。
転職エージェントはちょっと敷居が高そうで嫌だ・・・
転職エージェントの利用に躓いてしまう人の理由として、例えば地方などで地理的な問題があったり、ガンガン進められてしまうのではないかとちょっと敷居の高さを感じて躊躇してしまったり。という理由が多いのではないかと思います。
しかし、もし1年以上、社会人の経験があるのであれば、駄目もとでも3社ぐらいは登録したほうが良いと思います。
転職エージェント側としては新入社員しとして入った会社で1年以上働いていれば最低ラインはクリアしていますし、2年~3年の社会人経験があればまったく問題ありません。むしろに日本の企業において20代の若い転職者は人気の傾向があり、転職サービスの60%ほどは20代の利用者になっています。
事実、私の友人2人は2年~3年働いた後に第二新卒として転職していますが、都市部のかなり満足のいく会社に内定をもらっていました。
上記に紹介している友人2名はリクルートエージェントを利用しています。
当然、リクルートだけの登録で転職が決まってしまう可能性も高いですが、もし就職活動に余裕があれば多少、無理をしてでも他のエージェントにも登録してみてサービスや担当者の違いなどを確認してみてください。20代後半や30代になってまた転職するときに、「あの時は確か3社ぐらいのエージェントを使ったけど・・・」と、今回の経験が生かされると思います。
その他のエージェントについてはこのページでは紹介しませんが、たくさんの転職エージェントがあるのでご自身で調べてみてはどうでしょうか。
No2 : 転職サイト
2番目に紹介したいのがリクナビなどの転職サイトです。転職サイトは転職エージェントとは違い、自分で求人を検索して書類を送り書類審査に通ったら面接に進む。という形のサービスです。
転職エージェントで紹介された会社に納得がいかない、もしくはどうしても自分で見つけたい、在職中で時間をかけてマイペースに転職活動したい場合などは転職サイトの利用がおすすめです。ハローワークも自分で調べて応募しますので、ある意味転職サイトの側面が強いですが、より求人の条件がいいのは転職サイトの求人になります。
そのため、ハローワークよりも転職サイトで先にお仕事を調べることをおすすめします。
No3 :直接応募
ずばり「この会社に入りたい!」と入りたい会社が決まっている場合、転職エージェントや転職サイトを通さずに直接応募してしまう方法もあります。
これを直接応募といいます。
その企業が求人を募集しているかどうかはホームページもしくは電話で問い合わせをして調べる流れになります。自分で調べないと何も始まりませんので、調べて自分で応募をするという作業が必要になります。
なんとなく「転職エージェントや転職サイトを通したほうがいいのでは?」という気持ちになるかもしれませんが、企業側としては直接応募の場合は、広告を出す経費が削減できるためメリットがあります。直接応募だから受かった。という事例も多いです。
しっかりリサーチできる人や、個別企業の求人を探すのが苦ではない人、職務経歴書などの書類作成や面接の準備などに自信がある方は直接応募をおすすめします。
No4 :ハローワーク
ハローワークは地元や近隣の求人が多く載っているため、「近くで働きたい」という人におすすめです。無料で求人を掲載できるため、非常に多くの会社の求人が掲載されていて、これは他の転職サービスでは真似できない部分になっています。
掲載されている企業は、零細、中小企業など多種多様です。
あまり知られていませんがハローワークにも転職エージェントのような、アドバイザーからのサポートを受けられたり、面接対策などの講習を受けることができます。ただし、これらのサービスは大きめのハロワでしか扱っていませんので事前に調べることが必要になります。
注意点ですが、私もハローワークを使って求人をした経験がありますが、企業側は良い人材を沢山採用しようと求人票の見た目を良くする方向に行きがちであることは覚えておいて下さい。
悪質な企業になると、求人票で給与を良いようにみせかけることもあります。これが後々求人票と労働条件が違う!ということで大きな問題なります。実際に社会的な大きな問題となっています。
No5 :個人的におすすめの仕事
第二新卒でもバリバリ働きたい。働き方は正社員にはこだわらない。派遣でも契約社員でも大丈夫。というのであれば、リクルートの「契約社員」のお仕事をおすすめします。これは意外に知られていない穴場の働き方だと個人的に思っています。
リクルートには「リクルートライフスタイル」や「リクルートキャリア」など沢山の系列会社がありますが、実はこれらの会社では頻繁に契約社員の求人を募集しています。一例として紹介するとリクルートが発行するフリーペーパーにホットペッパーがありますが、このホットペッパーの企画営業などがそうです。
電話してアポを取って、店舗に行ってプレゼンをして、お店の広告を取ってきて、デザイナーさんと話し合いながら広告を作る、という仕事です。
契約社員といってもリクルート系の仕事はおおくの裁量で仕事を任されるので働き甲斐があります。また、お給料も同年代の社員と比べるとかなり高く設定されています。そしてなにより同じ20代の社員が大変多く働いていて楽しいと思います。
その分、激務のため離職率も高いようですが、たとえ契約社員でもリクルートの営業で働けば、それなりに職歴もつきます。こういった点から私はリクルートの契約社員をおすすめしています。
これらリクルート系の求人ですが、探し方はいたってかんたんです。リクナビで普通に掲載されていますので、フリーワード検索で「リクルート」と入力するだけで該当する仕事が数多く出てきます。
まだ早いけど30代や40代を見据えて資格を取得するなら。
転職を考えたときにやはり武器になるのが資格だと考える人は少なくないとおもいます。そこで20代や30代の人にむけて将来でも役に立ちそうな資格を私なりにまとめてみましたので、良かったら参考にしてください。
→女性が一生食べていける資格にはどんなものがあるのでしょうか?・・・難易度の低いお手軽な資格から、手に職系の資格までいろんな視点で資格を紹介しています。
→30代の女性が資格取得の勉強に打ち込む前に読んで欲しい「資格について」・・・40代や50代になっても働き口に困らなさそうな資格をピックアップしています。
20代前半で転職するデメリットやメリットのまとめ
第二新卒の1番のデメリットは、若さゆえに社会常識がついてきていないケースが多いという点です。
そこがクリアできていれば日本の社会において『第二新卒』は若さという圧倒的なメリットをでしかありません。つまりアドバンテージです。
そして、第二新卒を面接する採用担当者からして1番気になるのは、何故新卒で入社した会社を短期間で辞めてしまったのか?という点です。退社理由は必ず聞かれると思ってください。
その理由次第では、即不採用になってしまうこともあるので、重要な部分です。
ここで若さゆえに馬鹿正直に答えてしまう人が結構なケースでいるように思えます。
絶対にNGな退職理由は不平不満。
「給料が安かったから・・・残業が多かったから・・・」という理由。まさかの社内体制への不満を話してしまうことです。
こんなことを職務経歴書に書いてしまったり、面接で話してしまうと、1発で不採用確定です。
もし、本当に超ブラック企業で待遇のひどさが退職する原因だったとしても、それを正直に書いてしまうのはNGです。
「やりたいことにチャレンジするため」というように、なんとか前向きな理由を考え出すのが第二新卒の転職者であるみなさんの仕事です。
人間関係への不満も当然NG
あと、こんな退職理由も駄目です。
「上司とうまくいかなくて・・・」といった理由です。
こんなことを書けば、明らかに、人間性に問題あり・・・という印象を持たれてしまうからです。
即、不採用と言っても過言ではないでしょう。
私はちなみに30代になっても久しぶりの転職活動のため、恥ずかしながら1社目でこの体験してしまいました。
「あっ・・・」と気がついたのですが1社目はそこでやはり終了してしまいました。
しかし、しっかりと勉強させてもらい2社目からはバッチリです。無事に内定。転職活動は終了です。
本当に上司とうまくいかないことだって、他の人間関係で躓いてしまうことだって多々あるのにです。
後ろ向きな退職理由は自ら不採用にしてくれ!と言っているようなものだからです。必ず、前向きな退職理由を考えておきましょう。
突っ込まれても困惑しないように模擬面接もしておきましょう。
2~3社は無理目の会社に面接を申込んで、受かったらラッキーぐらいに思って面接の練習をするのもいいと思います。何事も経験で力がつきます。
それでも受かる第二新卒の転職
と、第二新卒の転職活動でやらかしてしまいそうなことを書きましたが、そんなみなさんはまだ年齢が20代前半だと思います。
先述しましたが23歳、24歳、25歳。この若さは転職においてかなり有利に働きます。
職務経歴書や面接で大きなポカをしなければ、たとえ未経験でも若さで雇ってもらえる可能性は高いです。
ここで言うポカとは上にも書いているように全部を正直に話してしまうようなことです。面接の場ではたとえ本当の話でも言わなくていいことがあります。
しっかりとうまくやれば、第二新卒の転職はメリットだらけです。
若いのでまだ給料もそこまで出さなくていい。だから転職に有利。
もう1つ第二新卒の転職が有利な理由として、みなさんの給料体系がまだ若いので低いことが挙げられます。
30代にもなると年収が500万、600万と高い給料を出して雇わなくてはいけません。その点20代前半の皆さんのお給料は300万~400万といったところになると思います。
超大手の企業であればそういったお給料の面はあまり気にしないかもしれませんが、その他の多くの企業ではお給料がネックになって30代以降の転職が難しくなっているのも事実なんです。
「それなら、これから見込みのある新人を抑えた給料で雇いたい」
そう思っている企業はたくさんあります。
何故かというと、欧米では職務等級制度と言って、仕事に人が割り当てられる人事制度を採用する会社が殆どですが、日本では職能資格制度と言って、人に対して仕事が割り当てられるという形を取る企業が多いからです。
職能資格制度は「年功序列」がベースとなっていますので、未経験だったりスキルが未熟な若い人材を採用して、給料を低く抑えながらゆっくりと仕事を任せていくということになるのです。
つまり、第二新卒はまだまだチャンスだということです。