そこで気になるのが「簿記の資格を取って本当に有利になるのか?」ということではないでしょうか。
実際に私も簿記2級がどれくらい転職の場で役立つのかと疑問に思っていましたので、今回時間をかけていろいろと調べてみました。
結論として、「新卒での就職」では有利に働く一方で、「未経験での転職」に関しては厳しい。という感想を持っています。
簿記に関する口コミもいくつもありますが、私が一番しっくりきた内容はこちらでした。
「資格3割・経験7割」というのが的確に、簿記2級の転職の実情を表しているような気がします。
意味合いはあるものの・・・ということですね。
しかし、それでも3ヶ月~半年で取得できる資格を見渡したときに「他に適当な資格も見当たらない」わけですから、簿記2級をすんなり諦めるにも踏ん切りがつかないですよね。
前向きに考えてみれば、最初は30社でも40社でも書類を送って、なんとか経理などに就ければ実務経験がつくわけです。実務経験があれば、また転職することになっても、転職しやすいんじゃないかという考えもできます。
あとは、比較的同じような難易度で取れる「医療事務」や「介護系」などの資格と比べてどうなのか?他の資格はないのか?自分に経理の適正はあるのか?と、いろいろ考えるのではないでしょうか。
そこで、このページでは簿記が就職や転職に使える資格なのか、
というように、”簿記”をいろいろな角度から検証して、その資格の有効性を解説してみたいと思います。
まずは、実際に簿記を取得して就職・転職した方の体験談を紹介します。
30代最後のぎりぎりの年齢でした。会社を辞めることになったのは、そこはとても将来見込みのない倒産寸前の会社だったからです。在籍中に簿記3級の資格を取りました。
いつか何かの役にたてばという気持ちが大きかったのです。いざ会社を辞めてみると、就職活動は大変でした。けれど諦めるわけにはいきません。年齢が高いからと言って引け目を感じる必要はないと必死で頑張りました。
ですがそれほど甘くはありませんでした。ことごとく断られるのです。しかもハローワークの窓口から企業に連絡をしてもらうのですが、その場で年齢のことがネックになりました。やはり39歳というのはとても不利でした。
それでもハローワーク以外にの雑誌や転職サイト、さらに新聞の求人広告からも当たりました。やれることは全部やった感じです。
1カ月経った頃にやっと2,3社の面接を受けることができました。面接を受けたのですが私の思うような企業ではないことや、会社の業種に一歩踏み出せないということが重なり決めかねていました。
その後何社か応募しましたがダメでした。そして21社目の面接に行った時、ここなら理想的だと思う会社に出会いました。経理を募集していました。初めは補助から入り将来は一任と言うことでした。
そしてやっと21社目に採用が決まりました。簿記を取得していてよかったと思いました。
まだまだ簿記のかけだしでしたが、入社してからは担当者の指導もありしっかりと仕事をこなせるようになりました。
面接で20社・・・これだけ転職活動に情熱をかけたのは初めてです。
書類審査なんて50社や60社じゃききません。
もしかしたら、簿記の資格がなくても何かしらの仕事に受かっていたかもしれませんが、この先を考えると「簿記」+「経理の実務経験」があるわけですから、今回の転職よりも簡単に仕事が見つかるんじゃないかとは思っています。
とにかく未経験の場合は最初の壁を打ち破るまでが大変ですが、そこを超えればあとは経験者になれます。
私は以前の仕事から経理職に転職をするために簿記の資格を取得することにしました。最初は3級から取得しようと思っていたのですが、日商簿記の資格は2級からでも受験できるという事を知り、3級は飛ばして2級を取得することにしたのです。
私の場合は専門学校などには行かず、独学で勉強をしました。大手の専門学校が発行している参考書を何度も繰り返し解くことで簿記の力をつけて行ったのです。
試験の直前期は試験の過去問を何度も解くように勉強をしていました。
働きながらだったので1日2時間、休日は5時間ほどの勉強を半年間続けました。その結果、見事最初の受験で日商簿記2級の資格を取得することが出来たのです。
費用は参考書と受験料だけでしたし、日商簿記2級は勉強を継続することが出来れば、独学でも十分に所得することが出来ると思います。
その後ハローワークなどで転職の為に求人を探したのですが、経理職の求人のほとんどは日商簿記2級以上の資格を応募条件にしていました。
そのため、私は日商簿記2級の資格を持っていたことで多くの求人に応募をすることが出来たのです。ハローワークの方も日商簿記2級を持っている方であれば内定をもらいやすいという事を言っていました。
私の場合は合計で20社ほどに応募をして、その中で2社から内定を頂くことが出来ました。現在ではIT関係の会社の経理部で働くことが出来ています。
このように経理職に転職をすることが出来たのも努力して日商簿記2級の資格を取得したからだと思っています。
当然ですが、経理の実務にも直結する資格なので、経理職を目指している方であれば必ず取得するべき資格なのだと感じています。
私は中学生の時に高校の進学を考えるときに、兄が通っている高校と同じ高校に行こうと漠然と思っていました。
それは公立の商業高校でした。そのころ学校の成績もそれほど悪いものではありませんでした。
公立高校の普通科に行こうかとも考えましたが、兄が高校で色々な資格を取っているのを知っていましたので、自分も資格を取って高校を卒業して、早く働いて父子家庭のうちの父親に楽をさせてあげたいと思っていました。
でも私は高校受験の前日に落ちたらどうしようという不安感に襲われました。
それは自分でもよく分からない状態でした。
高校に見事に合格して簿記や珠算の勉強をしました。でももともとそろばん塾に行っていましたので珠算は簡単にこなすことができました。
簿記の勉強は結構好きな科目の一つでしたね。毎回新しいことを覚えていくのは大変でした。
それで3級の資格からとりはじめて、高校3年で簿記1級の資格を取ったときは凄く嬉しかったです。
私の同級生のほとんどが就職希望でした。私も1部上場の企業の本社の経理の仕事につくことができたのでした。
一番喜んだのは、父親でした。
経理の仕事に簿記の資格は充分に役立ちましたが残業が多くて大変な仕事でした。
私は新卒で食品メーカーに入社しました。
最初の3年間は営業職として勤務し、その後、本社事務に移動になりました。営業時代は取引先と関わることが中心だったのが、一転、社内で部署間とのやり取りが多くなりました。
1年ぐらいたって仕事にも慣れてくると、社内のお金の流れを知りたいと思うようになったのがきっかけで簿記2級取得を目指すようになりました。
まずは簿記3級から。最初は資産と負債の違いも判らず、簿記独特のルールに戸惑いました。しかし、理解できるようになると勉強が面白くなってきます。選んだ教材もよかったです。参考書で独学ではなく、映像授業が見られる通信教育を選びました。
仕事をしながら学校に通うのは難しかったので、自分のペースで授業が受けられる通信教育は私には合っていました。すっかり簿記のおもしろさにハマり、1発で3級に合格できました。
勉強した内容を忘れたくなかったので、すぐに簿記2級の勉強を始めました。3級との違いは工業簿記があること。商業簿記との違いを理解するのに苦労しましたが、仕事をした後、夜に簿記を勉強することが習慣になったおかげで2級にも無事に1発で合格できました。
すっかり簿記の魅力にハマった私は経理職として働きたいと転職を決意します。当時の年齢はもうすぐ30才になる頃で未経験でしたが、無事にある会社に経理として転職することができました。その会社では決算や税務申告を任せてもらえるまでになり、管理職に昇進することもできました。
あのとき簿記を勉強しなかったら転職をすることはなかったし、経理として働くこともなかったでしょう。簿記2級取得は私の人生を大きく変えてくれました。勉強して本当によかったです。
資格はいろいろと持っています。
以前失業中に職業訓練の学校に通ったことがあるので、その時商業系の資格をいくつも取りました。
簿記2級、税務会計能力検定所得税法3級、文書処理能力検定(Word)2級、電卓3級です。すべて全国経理教育協会の資格です。ちなみに簿記2級は日商簿記の3級程度です。
学校の修了後、就職活動して、パートですが、経理や給与のソフトの会社に入ることができました。
入社後社員の方から聞いたのですが、求人には経験・資格不問とは書いてあったものの、資格を持った人の方が有利だったそうです。それを聞いたときはやはり資格を取っておいてよかったなと思いました。
ソフトを実際に使ってバグがないかチェックする仕事なので、簿記などの知識がある方が良いのです。
簿記の資格を取ったからといって、経理の仕事をするのは経験がないと難しいと聞いていたので、役に立つかはわからないと思っていたのですが、思わぬところで有利になりました。
他にも学生時代、図書館司書とアロマテラピーの資格を取りました。図書館司書も実際司書を目指す人以外、直接役に立つわけではないですが、履歴書の資格欄に何もないよりは良いのではないかと思います。
アロマテラピーは趣味のような資格ですし、資格欄がいっぱいなので今は書いていませんが、書けないわけではないので、職業訓練の学校に行く前は書いていました。
こちらも無いよりは、という感じです。
学生時代に、日商簿記3級の資格をとっていました。
そのおかげで事務職に就くことができ、経理関係の仕事をすることができました。しかし、仕事をしていくうちに3級ではダメだと思うようになりました。そこで日商簿記2級を取得しようと決めました。
仕事をしながらの勉強になるので、方法をどうするのか考えてみました。
まず学校へ通うということは無理です。通信教育はどうだろうかと思い、調べてみました。思ったよりも費用がかかるのには驚きました。
それに通信教育は、私の性格的に途中で投げ出してしまいそうな予感がしてやめました。残された道は独学です。
さっそく書店に行き、テキストと問題集を選びました。テキストを見ると、商業簿記は難なく進めていけそうです。
問題は工業簿記です。今までやったことのないことに挑戦するわけですから、とにかく不安でした。工業簿記はわかりやすく噛み砕いて説明がしてあるテキストを選びました。
次に、勉強の進め方についてどうしたらいいのかネットで調べてみました。
皆さん思い思いの勉強法をしているようです。
どうも一番いいのはどちらかに偏らず、両方を同じくらいのスピードで進めていくことがいいようです。実際、勉強をしてみると、商業簿記は実務経験のおかげであまり時間をかけずに済みました。
その代わり、工業簿記と過去問などの演習に時間をかけることができたのでよかったです。
勉強開始から2か月半で検定試験を受験し、1回の受験で取得することができました。
この時に取った資格のおかげで、40歳を過ぎて転職をしてもまた経理の仕事に就くことができました。
当時、総務部で事務の仕事をしていたのですが、数字にも強くなるし知識になるからと思い未知の分野に挑戦したのです。
試験は一度で合格できましたが、実際に業務内容では使わない知識がほとんどでした。
しかし、日商簿記は2級からが履歴書に堂々と書ける資格だと聞いたので取得してよかったと思っていました。
そうして結婚のために退職して新たな土地で転職活動をすることになりました。
私は堂々と履歴書の資格欄に「日商簿記2級」を記載し、経理関係の事務のアルバイトなどに応募しました。
面接では以前どんな業務をしていたかということを当然質問されるのですが、私の以前の業務は経理らしい業務ではなかったので面接者の期待に沿えないことが多かったように思えます。
結局、採用されたのは経理の仕事とは関係のないところでした。
転職するには資格と関係する業務がセットでなければ説得力がないのだなということを実感しました。
もちろん、資格を取得したということでその向上心のアピールにはなりますが、新卒・第二新卒の年代ではないのでそのポテンシャルは重要視されないのです。
企業は即戦力を求めているので、資格のみで即採用ということには結びつかないということを実感しました。
私は就職活動の為に日商簿記2級を取得しました。
会社の数字を見る行為はどの企業でもある事だから、書類選考の時に役に立つだろうと思って取得しました。
ただ、面接どころか書類選考もほぼほぼ通る事はありませんでした。ESなどの中身も問題があるかもしれませんが、特に自分は低学歴だったので学歴フィルターで落とされてる事も多かったと感じます。
結果的に日商簿記2級で内定を貰えたなど、就活に有利になったなどは一度も感じる事はなかったです。
周りの人を見る限り書類選考では高学歴の方が優遇されてると感じましたし、面接で日商簿記2級の事について一度も触れられる事はなかったです。
後から話を聞いてみると「日商簿記2級はあるには越した事はないがそれが最終的に内定や選考突破につながる事はない。他の人と比べる時ちょこっと有利になるぐらいだがそれも微々たるモノ」とほとんど影響がない事が判明しました。
就活に資格は有利という話はあながち嘘でもないですが、実際の効果を見ると殆どないと言ってもいいぐらいだと思います。
結局どういう資格が有利なのかは
【その資格の取得の際にどんな事を学んだか?】
【その資格がその企業の仕事と直結するか?】
という部分がなければ特に取得する必要はないと思います。
資格も実際に働いた上で使わなければ意味がないですし、逆に保険の為に受けたと悪い印象も与える事があるそうです。
なので資格を取ってもいいとは思いますが、就活を有利にする為に取るならインターンを受けて希望職種の知識や経験を実戦で学んだ方がよっぽど有利になると思うのでそちらをオススメします。
20代半ばで、派遣社員で働いていたので正社員になれるように就職に役立つ資格で自分のスキルアップにも繋がるものを取得しようと思い、簿記の2級の勉強を始めました。
市販の簿記2級のテキストを購入して勉強したのですが、工業簿記や商業簿記の有価証券と社債に関する部分で分からないと感じる問題が多く、独学では難しいかなと思ったので通信教育の簿記講座を受講する事にしました。
学校に通い時間と金銭的な余裕が無かったので通信講座にしましたが、DVDがついていてそのDVDがとても分かりやすく、分からない箇所は質問できるという点で、自分で勉強していた時よりは理解できるようになっていきました。
最初の1ヶ月は本当に分からないことが多くて苦しかったのですが、2ヶ月目に解ける問題が増えてきて正解率も上がって、過去問も合格点レベルに近い点数までできるようになってきて、少し自信がつきました。最後の1ヶ月は毎日過去問をひたすら問いていました。3ヶ月で合格するのは難しいかなと思っていたのですが、3ヶ月で合格できました。
通信教育に切り替えて良かったと思います。
簿記2級を取得したことで、就職活動に役立ったのかと言われると書類選考で落ちてしまう事が減ったような気がしますが、やはり経理の職種は実務経験が問われることも多いので最終面接で不採用となることも多かったです。
それでも結果的に正社員として内定がもらえましたし、自分のスキルアップにはなったと思うので取得したのは良かったと思います。
ただ使わないと忘れていきそうなので、定期的に問題を解いてみたりテキストを再度見たりしています。
子供も手が掛からなくなったのでそろそろ働こうかしら。なんて方は多いと思います。
私も家庭に入って仕事から遠ざがっていた頃がありました。働こうとハローワークへ行くんですが、30歳をすぎているとなかなか仕事先は見つけにくいものですよね
この時の私はパートではなく正社員で探していた為余計に見つかりません。そんな時に資格も何もなく就職は難しいとハローワークの方に言われ、職業訓練というものを教えて頂きました。
職業訓練とは資格を取りながら給付金ももらえると説明を受けたので迷わずその手続きをさせてもらいました。たくさんある資格の中から選んだのは簿記の2級です。期間は3ヶ月で、毎日訓練校に通って学び、職業訓練終了と同時に2級の資格も取得しました。
さぁ、これで就職だ!
と意気込んでハローワークの検索コーナーへ行き、事務や簿記の資格を活かせる会社を探しだしましたが・・・。ほとんどが1次面接の書類審査で落とされるんですよね。たしか10社くらいに履歴書を送ったと思うのですが、全て不採用で返されました。
やっぱり経験がないのと、パソコン関係は使えて当然という世の中になっているようです。使えて何ができるかと言う事ですよね。基礎を習っただけでは採用は難しいようです。
就職するのに必要な資格は何か、と考えてから資格を選ぶべきだと思いました。
→30代の女性が資格取得の勉強に打ち込む前に読んで欲しい「資格について」の個人的な見解。
簿記のスキルがある場合、基本的には「経理」の仕事につくことが多いと思います。
会社の毎日の取引を入力して入出金の管理などを行うわけですが、実際にどのような業務になるのか参考になるのが次の動画です。
この動画を見て、実際に経理の仕事に興味がわくようであれば簿記2級の資格を取得してみてもいいかもしれません。経理の仕事はかなり細かい数字を使っていきますので当然合う合わない人が出てくると思うからです。
転職を考えたときにハローワークを利用する方は多いと思いますが、ハローワークで募集されている求人の数を「資格」順に調べてみました。
すると「簿記2級」は1800件で22位、「簿記3級」は2100件で20位となっていることがわかります。
3ヶ月~半年ほどで取得できそうな資格としてランキングの上位に掲載されているのは「介護職員初任者研修」などの介護系と「免許」系の資格となり、次に簿記の資格が来ていますので、資格取得の有効度は少なからずあると考えます。
1位の自動車免許と、3位の介護研修から20位の簿記以外は、2年~3年といった通学が必要な資格がおおく占めています。やはり通学系の国家資格は強いですね。
※2016年3月ハローワークインターネットにて調査しました。
今回の体験談はクラウドソーシングサイトで募集した生の体験談となっています。
39歳の方は「簿記3級」を合格後に無事内定をもらっていますが、総じて未経験者が「簿記」の資格で道を切り開くのは大変だという状況が伺えます。
特に、経理のお仕事は応募が多いことが予想され、未経験でもOKで求人するような企業は少ないと思われます。また、事務のお仕事についても、経理以上に求人倍率が少ないことに加え、直接的に簿記が役立つ場面は少なく、PCスキルや実務経験がより重要視されるように思います。
それでもやはり「簿記2級」や「簿記3級」を取得して転職したい!ということであれば、転職のアピールとして「経理実務講座」を受講しておくことをおすすめします。
未経験者にとって、実務経験がないことがなによりのウィークポイントですが、「経理実務講座」を受けることで少なくとも面接でアピールできますし、やる気を伝えることができると思います。
→アカウンタンライブラリー・・・このページで紹介している動画の運営サイトです。
今回の体験談では1人の方が39歳の年齢のハンデをもろともとせず、正社員として内定をもらうところまで至っています。
20社も面接を受けるには相応の時間とコストがかかっていると思いますが、1つの成功事例として皆さんの参考にはなるのではないかと思います。
]]>「名前は知ってるけれども、ハローワークには行ったことがない。」
仕事を辞めて転職した経験がない20代であれば、ハローワークの利用経験がないのが一般的だと思います。このページでは初めてハローワークを利用する人に向けて、便利な使い方をまとめています。
→ハローワークの体験談「7選」。派遣の仕事を辞めてハローワークを使って見たが・・・。
「仕事を辞めたいな」もしくは「仕事を退職してきた」人が求人を探すことができるのがハローワークです。利用は誰でも無料でできます。
ハローワークに置いてあるパソコンでの求人検索も、登録してない状態でも利用可能です(ただし、全ての求人情報はみれません)。
本格的に利用する場合ですが、基本的には「求職申込み」という手続きをします。持ち物は特に必要ありませんし、服装も私服で大丈夫ですが、「求職申込み」は書類にいろいろ書かなくてはならず、住所・氏名などの個人情報に加えて学歴や職歴も書かなくてはいけません。
そのため、履歴書かもしくは学歴・職歴などを書いたメモなどを持っていないと書類を書けないと思いますので、そのための前準備は必要だと思います
登録後に求人に応募して、すぐに面接に行くという可能性もありますので、この場合はスーツ着用をおすすめしますが、単純に登録だけだったり、求人を見たいというだけであれば私服でまったく問題ありません。
なお、面接日は求職者の希望を踏まえて会社側と窓口相談員が日程調整を行って決めます。会社によっては、面接の前に書類審査がある場合もあります。
ハローワークの大切な役割は仕事探しもありますが、「雇用保険」の手続きができることです。
雇用保険とは仕事を辞めて転職活動中、なかなか仕事が見つからない場合にお金が給付されるシステムです。金額は人によって変ってきますが、離職した直前の6か月に支払われた賃金の50~80%の間になります(上限額があります)。
雇用保険の登録手続きについてですが、会社を辞めた場合には「離職票」が送られてくるはずです。これと免許証などの身分証明書・写真(たて3cm×よこ2.5cm)・印鑑・銀行通帳をもっていけば雇用保険の申請をすることができます。
離職票については普通であれば退社後2週間ほどには届きます。届かない場合でもハローワークに伝えれば対応してくれます。
→雇用保険の具体的な手続き(ハローワークインターネット)
「なにか転職活動に役立つスキルをつけたいな」と思った時に利用すると便利なのが職業訓練です。
職業訓練はかんたんに言えば専門学校だと思ってください。期間も数週間のものから半年や1年以上の本格的なコースまであります。あらゆる職種の職業訓練のコースがあるので気になる職業訓練をハローワークで探して見ましょう。
職業訓練の最大の特徴は、受講料金が無料だったり、もしくはとても安いことにあります(国が負担します)。また条件を満たせば受講中に雇用保険を受けることも可能です。
→ 例:職業訓練(都立職業能力開発センター)
ハローワークが開いているのは基本的には平日になります。
そのため今仕事をしている在職中の人にとっては利用の敷居がなかなか高いです。
場所によっては夜間開いているところや、土曜日に開いているハローワークもありますので、最寄のハローワークや大きな駅のハローワークなどに電話をして確認して下さい。
退職を決意して、転職活動を始めると、みなさん、どうしても最初に思いつくのがハローワークです。
公共機関故にそれが一般的な方法だという思い込みがあるのでしょう。
しかし、私はハローワークだけで転職を決めてしまう人は、とてももったいないことをしていると思っています。
その理由は以下の通りです。
ハローワークに求人を出すことは無料で出来ます。0円です。
そのため中小企業でも安心して求人を出すことができるという特徴があります。
中小企業が悪いわけではありません。大企業でもブラック企業はたくさんあります。むしろ、有名なブラック企業は大企業です。
しかし、採用のお金をケチっている、若しくは出すことができない企業であるとも言えます。
そういった企業が、皆さんのスキルアップのための教育にお金をかけると思いますか?
もし、転職するならしっかりとスキルが身につけられる会社の方が良いに決まっています。
ハローワークに多く見られる中小企業ですが、労働組合が無いところが多いです。
従って、会社側と労働条件について交渉する機会は少なくなります。
労働組合というと、組合費ばかり取られるだけで役に立たないと言う人もいますが、社員が不利になるような労働条件の変更に対する一定の歯止めとなることから、非常に重要なものなのです。
なお、10人未満の会社は就業規則の作成義務もありませんので、最低限のルールすらないという会社もあります。
ハローワークで求人する企業の中には、労働条件を実際よりも良く見せかけている企業もあります。
例えば、以下のようなことがあり得ます。
「ハローワーク求人ホットライン」リーフレットより
このような求人がまかり通る理由としては、ハローワークは求人と求職者をマッチングするだけで、実際の雇用契約には関与しないからです。
厚生労働省の平成28年度資料によると、「求人票の内容が実際と異なる」という申告や苦情は全国で3,608件もあったそうです。
これはたまったものではありません。
なお、「企業側の説明不足」による申出・苦情も2,335件があったそうですから、わざとではなくても、求人とはどのようなものかを理解しないままで求人をしている企業もありそうです。
もちろん、ハローワークにも良い点はたくさんあって、たとえば求人自体が少ない地方でも、地元の中小企業の仕事を見つけやすいというメリットもあります。転職サイトやエージェントを使っても求人自体がない場合はやはりハローワークがいいと思います。
しかしながら、都市部での転職においては転職サイトや転職エージェントを使って転職をする。これに尽きると思います。
現在は完全に売り手市場です。特に20代で若けければ、あなたのほうが有利ですから絶対におすすめします。
20代の場合、ハローワークよりも転職エージェントを活用したほうが良い企業に転職できる確率が高まります。
その理由は、第二新卒や20代専門の転職エージェントが出てきているからです。
日本の企業は、ある程度の社会経験がある若手を好む傾向にあります。
しかし、ハローワークや大手の転職サイトに掲載される求人は雇用機会均等法の関係で年齢制限ができません。ですから、求職者側も、どの企業が若手を求めているのか分かりにくいのです。
しかし、最初から第二新卒や20代に限定している転職エージェントであれば、はじめから若手を求める企業が集まっていることから、若手求職者からするとベストマッチングな訳です。
勿論、無料で利用できます。
なぜ、このような優れたサービスが無料で利用できるのか?というと、転職が1つ決まるごとに、転職先企業から高額な報酬を得ているからなのです。
無料のサービスだけど、転職エージェントも儲かり、私達もいい求人を見つけることができて、企業も求人に手間が省けるという「win-win」の関係ができあがってるんですね。
だから、私達は安心して完全無料で全てのサービスを利用することができるのです!
20代だった私は、雑貨好きが高じて新卒で全国チェーン店の雑貨屋へ就職。いざ働いてみると短期間での異動、土日無し、盆正月無し、残業代ゼロで朝から晩まで働きづくめ・・・。そんな生活に疲れ果てていました。
結婚願望があったため、将来結婚したら働き続けることができないと限界を感じ転職を決意しました。
実家を出て憧れの1人暮らしをしていましたが、収入が途絶えると当面暮らしていける余裕もなく、泣く泣く田舎の実家へ戻ることになりました。
しばらくは働く気も失せ、両親に甘えていましたが、このままではいけないと一念発起し、ハローワークへ職探し。
初めてのハローワークへ行くと、仕事を求めるだけでなく、就職しやすくするために失業保険をもらいながらほぼタダで勉強できるとのこと。
学ぶことが大好きだったこともあり、すぐに手続きしてパソコン教室へ入校しました。
当時は今のようにパソコンは学校で授業してもらえる時代ではなく、お金を払って習いいくもの。ましてや失業保険をもらいながら習えるなんてと飛びつきました。
その教室には年代の違う人が集まり、社会に出てから学校のように授業を受けられるのはとても新鮮でした。
授業は数日ごとに先生が出張で来られ、パソコンの仕組みから今や当たり前のワード、エクセル、パワーポイントなどを習えるものでした。
席は名前の「あいうえお順」で決められており、毎日同じ席で、毎日先生の目の前の席。何の授業だったか、新しく来られた先生の授業が始まりました。
その先生は楽しく授業をしてくれる先生で、教室へ行くことを心待ちするようになっていました。
そんな中、授業を終えて先生が声をかけてきました。「仕事をさがしているなら、うちにこない?」と。ドキドキしながら、とても嬉しかったことを覚えています。
その先生はパソコン教室とインターネット通販をしており、手が足りないとのこと。
教室での全工程を終えて、その先生の会社にアルバイトで雇ってもらえることになりました。
そこで、運命的にも社員で働いていた未来の旦那さまに出逢ったのです。
あの時先生が声をかけてくれなかったら、あの時そこで働こうと思わなかったら、、と。今思っても不思議な巡りあわせを感じた出逢いでした。
もう5年以上前になりますが、正社員での転職先を探すときにハローワークを利用していました。
まったく違う職種への転職を希望していたので、どうアピールしたらいいのか、書類をどうつくったらいいのか、よくわからないことが多く、ハローワークでのセミナーやカウンセリングをよく利用しました。
特に助かったのが、マンツーマンで相談相手がついてくれて、自分に合う応募先を選んだり、面接で答えにくい質問をされたときの対処方法を一緒に考えてもらったりしたことです。
応募書類の下書を持参して見てもらい、修正すべき点など指摘してもらいました。
ひとりでもやもやしながら転職活動をするよりは、転職について気軽に相談できる相手がいたことで、むやみに落ち込むのを避けたり、次の面接で気をつけるべきポイントを見つけたり、といった効果があったと思います。
また、効果的な書類の書き方や面接での印象を上げる方法などについては月に1~2回開かれているセミナーもよく利用しました。
面接がうまくいかず落ち込んだときは心理カウンセラーがじっくり聞いてくれる個別相談を利用したこともあります。
ハローワークは営利目的でやっている場ではないので、基本的にはどんな人が相談にきても、わりと親身になって相談にのったり仕事を紹介してくれたりします。
自分にあったセミナー等があれば、気軽に参加して利用してみたらいいんじゃないかな、と思います。
このようなハローワークのサービスは自分で申し込まないと利用できないものもありますので、利用したい場合はハローワークに問い合わせて確認をするといいです。
大学卒業後いわゆる就職氷河期も手伝って、正社員として就職できませんでした。その為長年派遣社員としていろいろな職場で事務的な仕事をしていました。
専門的な仕事ではなくて普通の事務職だったので、たいしてスキルも磨けなかったし、言われたとおりに仕事をこなす毎日でした。
そんな毎日に嫌気がさしてきて正社員を目指すことに決めて派遣の仕事を辞めました。
それ以来毎日ハーローワークに通いつめ、専属で相談員の人をつけてもらい毎週相談にのってもらいながら、週に何件か面接を受けていきました。
当時すでに30歳を過ぎていて、しかも何も資格などももっておらずかなり不利な状況でした。面接に行っても5分もかからず終わってしまったりの連続でした。
なぜ大学卒業後派遣社員で勤めだしたのか聞かれたりしたこともありましたが、正直に就職氷河期で仕事がなかったと答えるとあまり印象は良くない感じでした
。面接に行ってその場でお断りされたこともありましたし、何か就職に役立つ資格取ったらいかがですか、みたいに言われたこともありました。
とにかく片っ端から受けられる企業に面接に行っていたのですが、資格なし正社員経験なしの30代女性の再就職の難しさを感じました。
暫く続けて途中でやっぱり派遣社員でよいかなと思った時期もありましたが、ハローワークの相談員に励まされながらなんとか続けられました。
最終的には正社員の仕事に就くことができましたが、自分一人では頑張れなかったと思います。
ハローワークの存在があったから頑張れたのだと思います。
私が転職を決めたのは、40歳を過ぎてからのことでした。
子供が小さかったので学校行事で仕事を休むことも多く、新しい職場へ変わってイチからというのも難しく、理不尽なことにも耐えてきました。
ところがこちらが何も言わないことをいいことに、ますます会社のブラック化が進んでいきます。とうとう私の堪忍袋の緒が切れました。
退職を決めた時は、今までのいろんなしがらみから解放されたことへの喜びと爽快感が駆け巡りました。
そんな気持ちのままハローワークへ行くと、厳しい現実を突き付けられました。それは年齢の壁が大きく立ちはだかったことです。
でも、自分で決めた道です。ひたすら前を向いて進むだけです。
ハローワークへ通い、紹介してもらった企業は10社を超えました。
その中でも面接までたどり着けたのは、半分といったところでしょうか。面接でも年齢がネックだと感じることも多々ありましたが、あちらの言い分に乗ってしまえばまた同じことの繰り返しになります。
無理な条件であれば、こちらから断る勇気も必要です。
強い心を持ちながらの求職活動に、むなしい気持ちがあったことも事実です。何度も心が折れそうになり、もっと簡単に就職できる職種へ移行しようかとも考えました。
しかしハローワークの職員さんの「必ず拾う神がいる」という励ましもあり、妥協せずに求職活動を続け、転職をすることができました。当時を振り返ると大変だったけど、あの時に決断しておいてよかったとつくづく感じます。
私は看護師です。
離婚して実家に帰り、自営業を手伝ってました。私に自営業は向かず、仕事に出ることにし、ハローワークに通いました。
看護師以外の仕事に就きたいと、ケーブルテレビの面接に行きました。
子供が調子悪いと休まれると困ると、就職できませんでした。仕方なく電話で看護師募集してないか近隣の病院に電話で確認しました。
それを見ていた父が「電話でやあかん、履歴書書いて直接病院に行きなさい」と言ってくれました。
おっしゃる通りと思い、履歴書持って病院行ったら、「今、産休で休んでいる人がいるから、2か月働きながら次の就職先探しますか?」と言われ臨時職員として就職することになりました。
そこでは2か月過ぎても次次と辞令が出され、結局2年8か月後の2月始めに呼び出され、「今月いっぱいで任期満了になります。今月で退職してください。」とのことでした。
退職日まで後20日しかありませんが、人間関係最悪の病院だったので、退職できることはうれしかったです。
しかし、生活考えると、病院の対応もどうかと思いました。
しかも、臨時のパート職員だったので、雇用保険もかけてくれていませんでした。今なら病院に文句の一つでも言えますが、まだ30代、若くはないけど言えませんでした。
自宅に帰って母に「今月いっぱいで仕事辞めなあかんようになった。」というと、母は間髪入れずに「海外旅行行こう。3人で行こう。春休みやから丁度いい。仕事やどなんでもなるよ。」私がうなずくと、母は次々に旅行に向けての手を打ち始めました。
母の力は偉大です。退職後、海外旅行の準備に向けてまっしぐらでした。
海外旅行も楽しみ、ハローワークで次の職場を見つけ、長年勤めることが出来ています。
私は都立の商業高校で、簿記1級の資格を取っていましたので、高校を卒業してから大手の化学メーカーの本社の営業会計事務という部署に勤務していました。
その部署だけいつもバタバタしていましたし、3時のお茶の時間もありませんでした。
それに、禁煙ではなかったのでヘビースモーカーの男性社員がいて、嫌だったのを覚えています。
残業も多くて、きつい仕事でしたが同期の人がいい人が多くて、8年も勤務することができたのでした。
でも、8年間の間に同期が結婚で退職していくのをみていて、自分は彼氏がいなかったので焦ってしまって、同期の知人を紹介してもらって、付き合って結婚することが決まったので、その会社を辞めることになったんです。
でも、結婚相手が結婚しても社員でいて欲しいという要求を言ってきたので、仕方なくハローワークで見つけた小さな商事会社に転職することなったのでした。
私はハローワークに何回も通って、結婚したらもっと近い場所に通勤したいと思っていたんですが、なかなか近い勤務地がなくて、その小さな商事会社に勤務したのですが、退職した会社よりも更に遠い勤務地になってしまったのでした。
結婚してからの転職でしたが、家事を一切やらない旦那と口論になることが多くなってしまったのでした。
数年働いてた派遣の仕事を辞めたときに、失業保険をもらったり、お仕事の紹介などでハローワークを利用しました。
また、教育訓練給付制度で、カラーコーディネートの講座を3カ月受講しました。
自分の興味のある分野を無料で受講できるというのは、とってもありがたかったです。
ただ、内容が広く浅くだったために、資格取得にはある程度役立ったのですが、実践的に使うところまでのスキル取得までは、受講者のほとんどが至りませんでした。
その後転職活動で、カラーコーディネートのスキルを活かしたく、ハローワークに相談したのですが、特殊な職種ということもあり希望のお仕事はありませんでした。
そこで、第二希望の事務職でいくつか紹介は頂いたのですが、正直びっくりするくらいお給料が低いものばかりでした。
また、キャリアカウンセラーも、人材会社と比べると良く言えば穏やかで、悪く言えばアグレッシブさがないので、紹介する案件も多くはないし、こちらがあまり紹介された仕事を気にいらないようでも、他に提案してきたりプッシュするようなことはありません。
同じような仕事内容でも、転職サイトや人材会社に登録して紹介いただく案件よりはるかにお給料が低く、一人暮らしでは生活が成り立たないほどだったので
結局ネットでの応募で転職先は決まりました。
ハローワークは失業保険をもらったり、求人を検索するだけの場所のように思われている人も多いかと思いますが、実はいわゆる転職エージェントのようにキャリアカウンセリングなどのサービスも行っています(要予約)。
他にも3ヶ月や半年といった期間、学校に通える職業訓練のコースも豊富にありますから、どんどん利用していけば非常に便利です。
その一方で求人をみると、転職サイトなどの求人と比べると給与面などで見劣りしてしまうことも事実です。転職サイトの利用を考えているのであればこちらも合わせて使ってみるのがいいでしょう。