0歳で、待機児童数 42人に加え、無認可保育などをしている90人もの人が、認可保育所に入りたくて待っているのです。
入所申込み 446人に対して、入所不承諾は 132人で、全体の約30% が入所できません!
待機児童の数などは、たまにニュースで流れていますが、実質的な人数はそれをはるかに上回っていそうです。市区町村によっては待機児童のデータとして「申込み数」と「入園数」などのデータを公開していますが、それによると実に地区によっては30%もは入れていません。
入れなかった方は、月謝が非常に高くなる無認可の保育園などを利用しなくてはなりません。また、保育園、落ちることさえできなかったの私だでもあるように、出産や育児の関係で仕事を辞めてしまった人のなかには、入園をあきらめ申込みをしていない人すらいます。
この潜在的な保育園利用者の多さを考えると、30%より多くなることは間違いなく一部の都市部などでは、働きたくても働けない人がもの凄い数になっていることになります。
そうなると、早く税金を投入して保育園の数をふやせばいいじゃないかと思いますが、厚生労働省の「平成28年度保育対策関係予算(案)」を見ると2015年では8000億円、2016年では9000億円近い税金が保育関係にわりあてられていて、ちかい内に1兆円になろうかというところまで来ています。
これだけみると、金額的にはかなり十分な額のように思えます。
経営に携わると、大都市圏で保育所が不足する理由は簡単にわかります。場所を食う割には儲からない、言い換えれば土地生産性が低すぎるのです。
このように保育園が社会主義で運営されていることが、最大の問題です。幼稚園一元化して普通の料金制度にすべきだという議論も10年以上やっていますが、実現しません。2014年に「認定こども園」という制度ができましたが、これは保育所の変種で、問題は解決していません。
保育園の運営は、無認可などの場合、どうも儲からない。というのが現状としてあるようです。子供を育てる保育において「儲かる儲からない」という話は、あまり好まれたものではないと思いますが、現状、保育園の増加が需要においつかない理由の最大の理由のような気がします。
保育園に入れなかった場合の対応として、まず考えられるのは無認可保育園への入園ということではないでしょうか。この場合、月謝が高くなりますので、それでも入れる理由があるのかということになりますので、各家庭での話し合いになると思います。
また、あまり知られてないかもしれませんが、日本には「保育ママ」制度というものがあります。
これは「家庭福祉員(保育ママ)」の資格をもった人の家に子供をあずけて保育してもらう。という制度です。保育ママになれるのは保育士さん、もしくは看護師さんの資格をもった人だけですし、各市区町村で資格認定には選考がされています。1人の保育ママに対して3人までと決まっています。
また金額も2万~3万円程度で利用できるので、非常に魅力ではないかと思います。
看護師さんや保育士さんなどの資格をもっていても実際には働いていない潜在看護師や潜在保育士がとても多くて、例えば看護師さんであれば40万人ちかくの潜在看護師がいます。
この保育ママの制度が浸透すれば、待機児童問題も大きく解決しそうな気がしますが、残念ながら保育ママの数は少ないようです。保育ママがない地区町村も多いです。
たとえば待機児童の割合がたいへん多い東京の世田谷区ですが、保育ママは20人ほどしかいません。
→世田谷区の保育ママ(定員・空き数)
問題になっている保育園の待機児童問題ですが、一旦サービスをうけられれば保育園のサービスは海外に比べると充実しているようです。
海外に住んで分かった、日本の保育園はやっぱりすごい
日本の認可保育園の高品質、かつ、低料金、は世界でも珍しいのではないでしょうか。
ただ、日本の保育園の最大の問題点は、数が絶対的に足りません。
卒園するまでにオムツが取れていたのは14人のクラスで2人だけ。2歳児クラスでも、おしゃぶりをずっとくわえていたり、哺乳瓶でミルクを飲んでいる子がいたりして、びっくりすることもしばしばです。
保育ママの制度や、チャイルドマインダーの資格が登場したりしていますので、今後このような制度・資格がより認知されていけばとてもいいと思いますが、実際問題として3割~4割近い人が認可保育園を利用できていない現状を考えると、「保育園落ちた!」と声を大きくしたくなる気持ちもわかります。
仕事を探す。という視点から考えると、いまのような待機児童問題があるわけですから、チャイルドマインダーの資格などを取得するのは魅力なのかもしれません。
→最近よく聞くチャイルドマインダーの資格とは?保育士との違いは?
一昔前ではありえないほど日本人夫婦の離婚率は高くなっています。
そう考えると、どんなにラブラブな夫婦でも、いつ離婚の危機が訪れるか分からないのです。
離婚してどちらが辛いのか?収入的に辛いのは専業主婦の奥様の方です。
慰謝料や養育費をもらえるとしても、再就職しなければいけないですからね。
専業主婦歴がいくらあっても仕事のブランクが長くなればなるほど正社員として雇用してもらえる企業など無いですからね。
20代のうちに何もスキルがないOLさんを続けてきただけで、結婚がゴールだと考えてきた女性が、いざ離婚となってしまうと、自分で生活していけるだけの収入を稼ぐことができなくなってしまうのです。
それが理由で離婚したいのにできない・・・なんてことにもなるかもしれません。
また、子供がいる場合、収入がないことを理由に旦那さんの方に親権をとられてしまうかもしれません。そんなことにならないためにも、ただのOLさんで終わらず、どこの会社でも通用するスキルを身につけておきましょう。
難易度の高い資格を取得するのも1つの手段ですが、資格は実務で使ったことが無ければ意味がありません。やはり、再就職をする際にものをいうのが、即戦力になれる実務経験です。
即戦力になれる実務経験があれば、ブランクが長くても正社員として再就職できる可能性は高くなるのです。
要するに、専門的な業務を20代のうちに極めて、どこの企業でも戦力になれるように結婚前に自分を磨き上げておくことです。
結婚がゴールなんて甘い考えを持っている女性は、いざ離婚となった時に泣きを見てしまうのです。これからは1人で生きる力を持っている女性が活躍できる時代が来るのです。
社会人になると学生時代と違い、驚くほど1年が早く感じます。あっという間に年末になり、あっという間に20代後半になり、アラサーになってしまいます。
本当に1年が早いので、上昇志向を持っている女性は、つい焦ってしまうのです。なぜなら、なりたい自分が明確になっているので、いついつまでに、どんなスキルを身につけたいのか?目標を持っているからです。
それが達成できないと焦りになってしまうのです。しかし、計画通りにいかないのが人生です。
焦らないコツは、すべてを実現させようとしないことです。
仕事で目標を持つのは良いことですが、目標を増やしすぎれば、すべてが中途半端に終わってしまうのです。
本当に必要なキャリアはどれか?スキルはどれか?しっかりと検討し、絞り込んで磨き上げていくのが、限られた時間で成果を出す秘訣です。
そのためには、まず、自分のキャリアビジョンを明確にする必要があるのです。
あなたは、20代後半、30代、40代のキャリアビジョンが明確ですか?結婚がゴールなんて考えていたら、すぐに30代になってしまいますよ。