ネイル関係の資格については大きく2つあるようですが、実際の求人を見てみると求められている資格はほとんどが「JNA」認定のネイリスト技能検定の2級になっています。ごく稀にカウンセリング業務やオフ(※ネイルを取る作業)メインで3級からOKというところもありました。
もう1つINAが主催する「ネイルスペシャリスト技能検定」というのもありますが、このページでは実際の求人の現状に沿って主にJNAのネイリスト技能検定に絞って説明したいと思います。
コース | 料金 | 合格率 | 開催日 |
---|---|---|---|
1級 | 11,000円 | 36.64% | 年2回(4月/10月) |
2級 | 8,800円 | 39.63% | 年4回(1月/4月/7月/10月) |
3級 | 6,600円 | 83.83% | 年4回(1月/4月/7月/10月) |
ネイリストとして働くために資格取得を目指す方は、主に2級の資格を目指していく形になると思いますが、2級の受講条件としては「3級の取得が必須」になっています。そのためにはまず、3級から試験を受けて、これに合格しなくてはなりません。
また同様に1級の試験は「2級の取得が必須」となっていますので、1級を受けるには3級→2級と順々に資格を取得する必要があります。
まず、最初の入り口になる3級の試験ですが、これは3ヶ月に1回(年4回)受験することができます。受講料は6,600円となっていて決して安くはありませんが、合格率も80%以上と高い合格率になっていますので、ある程度準備をして勉強していけば1回~2回で合格できるのではないでしょうか。
次に当面の目標となる2級の資格になりますが、こちらも年4回受けることができます。ただし合格率が40%を切っており、3級と比べるとかなり低くなっていますので、しっかりとした勉強や実技の練習が必要になりそうです。
資格取得までの費用の目安ですが、通信教育などでなく本格的なスクールに通ったり、器具を一式揃えた場合は100万円以上かかる、といったネット上の情報もありますが、これはかなり高くついた場合のケースだと思います。
例えば、上で紹介しているヒューマンアカデミーのネイリストになるためのスタンダード講座は18万円となっていますし、このページで紹介している体験談では実費数万円で道具を揃えている方もいらっしゃるので、おおよその目安としては半年で20万~30万位の費用で落ちつくのではないかと思います。
これは2級取得までの目安です。多くの方は2級取得後に仕事を見つけ、働きながら1級を目指す、という流れになるのではないでしょうか。また別に最近人気の「ジェルネイル」資格もありますので、こちらも同様に仕事をしながら受ける人もいるのではないかと思います。
ネイルの勉強をする場合、どうしても相手が必要になります。このページでは実際に資格を受験した方の体験談を載せていますが、多くの人が「モデルの確保が難しかった」と言っています。これから資格取得にむけて頑張ろうという人は、まずモデルをどうやって確保するのかを考えておくといいかもしれません。
私はネイルの資格を取得しました。専門学生時代エステ専攻でしたが、ネイルを選択授業でとれたのと、ネイルが好きだったので取得を目指しました。
ネイルの試験勉強で大変なことは実技の練習が一人ではできないことです。必ずモデルが必要になります。
自分の左手でもいいのですが、私はエステ専攻なので爪を伸ばすことができず、練習にならないのです。
モデルさんにも何時間も座って手を出してもらうので、その間何もできずに申し訳ないです。そして普段から爪を伸ばして割れないようにしてもらわないといけません。爪は人それぞれ全然形や質が違うので、極力本番モデルさんで練習します。
将来仕事で使う予定はないのですが、高価な道具を揃えました。やはりいいものは使いやすかったです。不合格になっても道具のせいにしたくなかったです。実は同じメーカーの同じポリッシュであってもハケの先が揃っていなかったりバラつきがあるので、自分が使いやすいハケに出会うととても嬉しかったです。
練習で時間をはかって本番のように全部の指に施術すると、試験時間内に余裕を持って終わりました。本番でも落ち着いてやれば大丈夫です。
本番前日にモデルさんに全ての指に色を塗って、当日をむかえます。試験はネイルオフから始まるからです。
モデルさんにはどうにか傷がつかないように細心の注意をはらって一晩過ごしてもらいました。当日会場に行くときもモデルさんの荷物は全て持って、駅の改札は切符をいれてあげて至れり尽くせりの対応をしました。
本番はかなり緊張して手が震えました。練習では時間に余裕がありましたが、試験終了直前に仕上がりました。ずっと細かい作業ばかりしていたので肩こりがひどかったです。
試験は合格でした。今はエステの仕事ですが、エステする体力がなくなった頃にネイルで働ければいいなと思っています。
30代後半で手に職をと思い、ネイルの学校に通い始めました。
4ヶ月間の職業訓練校で国の補助があり、無料で受けれました。
授業は週3~5日。朝から夕方までみっちりの日もあれば、2~3時間で終わる日もありました。このカリキュラムの目標は「ネイリスト検定3級合格」です。
使用する道具は全て学校が貸してくれますが、検定を受けるときは自分の道具が必要なので購入しなければなりません。トータルで3~4万使ったと思います。うろ覚えです。もしかしたらジェル用品も含んでるかも。(ネイリスト検定にジェルは必要ないです。)
学校の生徒は20人弱。全員女性です。
2ヶ月半過ぎたころ、グループ内でケンカがあり、クラス全員を巻き込んで雰囲気最悪になりました。これが原因で辞めた生徒が数人います。
関係があったかは分かりませんが、メインで教えてくれてた先生が急に辞めたりもしました。嫌な思いしつつ、4か月のカリキュラムを受け、修了証書をいただきました。
この年の夏、ネイリスト検定3級を受け、合格しました。
同じ年の秋に、ネイリスト検定2級を受けます。
3級は合格率80%なのでほぼ受かりますが2級は30%と厳しくなります。ネイリストとして働くなら2級が必要なサロンが多いです。
今の技術では不安だったので、次は民間のネイリスト検定2級対策コースのある学校へ通いました。
前回のことがあるので、ちゃんと授業料払う普通の学校です。空いてる時間に予約して通う学校なので、毎回生徒さんが違います。それぞれやりたいことを練習します。
2級検定日の1カ月前から、毎晩主人の爪で練習しました。無事に2級も合格し、その年の冬からネイルサロンで働いてます。
これから受ける方、学校選びは慎重に。
練習は大事です。
あと検定のときはネイルをするモデルさんが必要です。練習にも付き合ってもらわないと当日上手くできません。
私は3級も2級も同じ友人に頼みました。期間が短かったのでちょっと辛そうでした。
家族でモデルになれる人がいたらラッキーだと思います。モデル確保が一番難しいかも。。。
スキンケアアイテム、コスメが大好きで、「日本化粧品検定」というものがあることを知って勉強しました。
3級はWEBから挑戦できて無料。2~1級はマークシート方式の試験を受けなくてはいけません。1級が取れて、必要な説明会や講習に出席すると、「コスメコンシェルジュ」という資格を得ることができます。
「コスメコンシェルジュ」は最近、美容業界でも社員教育に取り入れられている資格です。2級と1級でしっかりと肌のしくみ、お手入れ方法、美容成分について、化粧品の作り方や製造方法、また化粧の歴史について学ぶので、それら知識がきちんとありますよ、ということで化粧品販売の職業の方で取得される方が増えているようです。
またエステティシャンや美容ライターの方、もしくは私のように素人だけど「美容が好き!」という人、男性でも取得される方など、いろんな方がチャレンジしている資格です。
試験用の教科書や問題集も販売されているので、これらを使って勉強します。試験自体は半年に1回ですし、受験費用もかかるので、一度で受かりたい!という思いで必死でした。合格率が発表されていないのも不安でした。
直前にはスクールにも通いました。準備は5か月ぐらいでした。毎日コツコツとマークシートの問題集をしましたが、実際は教科書のこまかいところまで出題されていたので、教科書をよく読むのが一番だと思います。
なんとか1回の受験で合格し、「コスメコンシェルジュ」を名乗れています。これがお仕事に直結するかというと、特に私のような素人はそれで転職、就職…というのはありません。ただ、東京や大阪などの大都市は求人があるようで、それらの紹介も公式ホームページでは掲載されています。
受験、資格取得人口が増えているので就職や転職についても、もっともっと間口が広がる予感はしています。
勉強したことは自分のスキンケアにも役立っていますし、友人たちにアドバイスするときも自信が持てるので、勉強してよかったと思っています。