長時間労働、サービス残業が横行
その１．8時間労働なんて無かった・・・。休日出勤で体を壊したことも。
ハローワークで見つけたお仕事だったのですが、労働条件を見ると１日８時間労働のシフト制と記されていました。
朝は５時半出勤で帰りは１３時半に終わります。
日勤、遅番というものもあり、そんな条件で採用されたはずなのですが、途中からだんだんシフトがおかしなことになっていました。
朝は４時から始まり、夕方の５時まで仕事なことが多かったのです。
日勤も８時から１９時だったりもしました。
労働時間はだんだん延び、タイムシートもしっかりつけているにも関わらず、残業代は全然出ません。
ボーナスもなく、８時間以内だと減給される仕組みです。
これで年収300万にも満たないんです。
休みもほとんど休日出勤させられ、一度身体を壊したことがありました。
もう耐えられないと思いながらも何とか２年は頑張って働いていました。
しかし、条件は悪くなるばかりで、仕事の効率が悪く、上司も人の使い方が良くないと思いました。
これをこうすればもっと早く帰れるんじゃないのかと突っ込みを入れたいと思いましたが、提案しても全然聞いてもらえません。
更に交通費も出ないのでこの職場終わってると思ってしまいました。
これで人間関係が良かったらまだ頑張れましたが、人間関係もぎすぎすしていたので、転職を考えました。
今思うとなぜ2年間もあの労働条件で頑張っていたのだろうということです。
もし、おかしいなと思ったらすぐに辞めてしまったほうがお得だと思います。これが辞めた人間の答えです。
その２．今やブラック企業として名高い居酒屋の社員時代
大学卒業と同時に、正社員として入社したのは、居酒屋チェーンを主に経営する会社でした。
各地に店舗も多く、夢を与えてくれる社長に憧れました。しかし、入社してからの日々は私にとってはとても大変でした。
新入社員で入った店舗は、その時の店長が出来る人だったのもあり休みはきちんとありましたが、それでもどうしても居酒屋の締めは時間がかかります。
夜がメインなので、週末などは朝までの勤務が普通でした。
朝までいても締めが終わらない上、やっと終わったら月一の社員会議のため、そのまま電車に乗って2時間という日もありました。
そして会議が終わったらまた店に戻り仕事する、というハードな日々が普通でした。
実家が、配属された店舗と同じ市内だったせいで、社宅なしで実家通いにされたのですが、田舎すぎてバスもろくに走ってません。
だから、フラフラで帰宅しても駅で長い時間バス待ちとなることが多かったのです。
さらに、仕事中は販促のために暑くても寒くても外に出されサービス券配りをしたりもしていました。疲れ切っていたので、余計に辛かったのです。
家にもろくに帰れず、帰っても少し寝たら、すぐ起きて仕事へ行くため、父親は心配してばかりでした。追い討ちとなったのは、出来る店長が異動し若い店長に代わった事でした。
社員にシフト中は休憩させない、というルールを押し付け、遂に私は参ってしまい、退職を決めて店を、会社を去る事になりました。
その３．辞めてポリテクセンターに通いながら、就職活動をしました。
私は、2年前の6月に車の買い取り営業の会社を辞めました。
その会社には、1年4か月在籍したのですが、今思えばブラックな会社でした。
最初に採用されるときの条件は、9時から18時で、土、日、祝日が休みという話でした。仕事は大変だけど、インセンティブ制だからやった分だけ出すという話なので、その会社に就職しました。
蓋をあけてみると、ひどいものでした。ノルマの金額が出来ていなければ、土曜日は確実に自主的出勤の強制です。
月に4日しか休みがない生活が続きました。しかも勤務時間は、早いときは朝7時から、帰りは夜22時になることもありました。
当然と言えてしまうのが怖いのですが、時間外など出ませんでした。
「このままでは、体を壊すのがオチだ」と思い、転職をする事にしました。
仕事が忙しいこともあり、ギリギリまで働いていたので、転職活動は出来ませんでした。自己都合のため、失業手当も3カ月は入りません。
そこでポリテクセンターに通いながら、就職先を探すことにしました。ポリテクセンターに通う場合は、3カ月の規制もなかったので、すぐに受け取る事が出来たので、助かりました。
最終的には、4カ月目に良い求人が見つかり、訓練期間を2カ月残して就職することになりました。新しい会社は、シフト制ですが、月に8日は最低休みがあります。
前職に比べれば、年収は下がりましたが、それでも仕事内容やプライベートの時間が取れる事を考えると、正に天国です。自力で転職先を探したので、ハローワークなどは使いませんでしたが、あまり良い求人はなかったように思います。
ポリテクセンターに通ったことで、失業手当もすぐに入り、ゆっくり仕事も探せたので良い結果になったと思います。余裕を持って探す事が重要なんだなと改めて思いました。
その４．労働時間が長いブラック企業にいると自分を見失う
私が働いたブラック企業では当然のことながら残業時間がめちゃくちゃ多かったです。
基本は8時半から18時となっていましたが、朝は8時ぐらいには出社していないといけない雰囲気がただよっています。
ところが帰りは18時になんて帰った事はありませんでした。ルートセールスという職種だったのですが、外回りを行っていますのでその現場での最終時間が19時くらいでした。それから帰ってくるのに約1時間、それから積み込みをするのに約2時間。
そんな時間ですから普通に帰れても21時か22時ですよね。そして次の日はまた普通に始まります。
当然、昼ごはんなんて食べる時間がはありませんでした。一番腹立たしいと思ったのは、うちの会社はみなし残業の制度を取り入れていたので一定時間以上は残業代がでないことでした。。
みなし残業なので一定の残業代は必ずつくのですが、逆にいうともの凄い残業をしても半分以上はサービス残業という形になります。
「残業代がある程度でるならいいじゃない」と思われるかもしれませんが、最終的に自分は精神的なストレスから体中をかきむしって背中がボロボロに傷だらけになりました。
信じられないかもしれませんが本当です。
辞めた今も傷跡が残っています。
今後、転職をする際には次に行きたいと思う会社があれば何日か就業時間後の会社を見に行ってみることが大切だと思いました。
毎回遅くまでやっている会社は非常に危険な会社です。
多少のみなし残業代がでたところで体を壊してしまっては意味がありません。
その５．ケーキ屋さんって憧れるけど。。。
私は高校卒業して、製菓の専門学校に一年間通い、その後19歳から8年ほどケーキ屋さんで働いていました。
新人の頃は、先輩も優しく丁寧に教えてくれて、私ももちろんケーキ作りが好きだったので、色々覚えて作れるようになって嬉しかったし、自分の好きなことを仕事にできて、毎日ケーキに囲まれて幸せで、これでお給料もらえるなんて最高と思ってたのですが、そう甘くはありません。
入社して早々にお店のセールをするのでケーキの仕込みがとても多く定時の20時に終わらず、朝からずっと立ちっぱなし、さすがに入社してすぐだったので驚いたのと、この先こんなことばっかりなのか、やっていく自信をなくしていました。
まわりからは華やかで美味しそうで羨ましく思われがちなケーキ屋ですが、実際は朝の7時半から夜は20時が定時で、仕込みの具合によっては22時、23時なんてしょっちゅうでした。
繁忙期には徹夜で2、3日なんて驚くことではなかったです。あまりの忙しさに辞めたくなったことなんて数知れません。
元々、上司や店長とはそりがあわず、経営者なのでケーキも作れないのに口ばかりで、理不尽なことで怒ったり、考え方も違うし現場をしっかり見てくれないしと信頼してませんでした。
でも、自分のために腕を磨こうと、他のスタッフと頑張ってました。
頻繁に辞めたいと思っていましたが、8年も続ければそう簡単にも言えず、後輩が育っていなかったりと難しかったのですが、それまでどこかで我慢してたのかストレスがたまっていたのか、ある時から急に仕事が嫌になり、ケーキ作っていても楽しくなく、やりたくない、辞めたい、そんな気持ちがいっぱいになり、笑顔で仕事ができなくなりました。
明確な理由はなく、ただただもうやめたいと言う感情だけでした。
色んなことがつもり積もっていたんだと思います。
それから割りとすぐに辞めましたが、8年働いた店をあっけなく辞めたけど、その後後悔は全くありません。
その６．テレアポ営業で使い捨てに
大学を卒業しても特に目立ったスキルも資格もなければ、応募すれば誰でも内定が獲得できるような企業に入社することになりがちです。
ただその場合往々にして、後から考えればもっとよく吟味して企業選びをしておけばよかったなどと後悔することになります。私もそういった中の一人でした。
私が入社した会社は給料が非常に高く、新卒初任給としては悪くない金額だったと思います。
そのせいで入社前は最初からこんなにもらえてラッキーだなどと適当に考えていました。
しかし入社後その考えは誤りであったということを嫌というほど思い知らされることになります。
その会社はいわゆるテレアポ系の営業手法で、個人宅に電話をかけてアポが取れれば訪問して商品を購入してもらうというスタイルでした。
私は入社初日から特に研修を受けることもなく1日平均300件以上の電話をかけ続け、帰宅は早い時でも21時、遅いと23時を過ぎることもままありました。
当たり前ですが、全くのド素人がいきなり電話をするのでアポは全く取れません。
休憩もほとんどないので疲労もたまりますが、上司が机を叩いてまで「数字を持って来い！」と騒ぎ立てるのでおちおち休んでもいられません。
約1年半勤めましたが、今思えばブラック企業なのに、よくそんなに続けることができたと不思議に思います。
常に辞めたいとは思っていましたが、そういったことも言い出す空気でもないので本当に辛かったです。
最初の就職活動は本当に重要だと強く感じました。
その７．ブラック企業では睡眠３時間で３日間徹夜も当たり前！？
事例では睡眠が１日に３時間しか取れないというブラック企業もあります。
さらには忙しい時期にもなると、３日間以上徹夜を強いられたりすることもあります。
このような「超長時間労働」「虐待的管理」はブラック企業の大きな特徴です。
また、目標に届かないのは自分の能力不足だという洗脳や、家族や友人とのコンタクトを取らせないようにするなどの”ブラックであることを悟らせないようにする仕組”によって、身を削ってまでも会社に全てをささげてしまう人を作り出すのです。
会社に人生を捧げて、その見返りがあれば良いですが、ブラック企業の場合は、将来的な展望はないと思ったほうが良いでしょう。
そもそもブラック企業のビジネスモデルは大量採用と使い捨てですから、睡眠時間が足りなくて体を壊そうが、徹夜を続けて精神的に不安定になろうが、心配すらしてくれないのです。
うちの会社はどうやらブラックだ・・・と気付いた時点で、すぐに退職してしまうのが人生をやりなおす最良の方法です。ブラック企業に勤め続けてもメリットは１つもないという事です。
理不尽な人がいるなど人間関係が最悪
その１．会社のルールが理解できない状態で、営業さんから怒られる。
私が勤めていた会社では、営業の人は会社の携帯を持ち歩いています。
お客さんが緊急で連絡を取りたい場合は、基本的には営業さんの携帯番号を教えても構わないというルールでした。
しかし、教えてはいけないという営業の人もいたのです。
私は事務で電話応対をメインにしていました。
その教えてはいけない営業さんのお客さんからの電話をとったのですが、何度も連絡をとっているのに折り返し連絡が来ないとたいへん怒ってみえて、至急連絡先を教えてほしいとの事でしたので、最終的にはその営業さんの会社の携帯を教えました。
その時はお客さんも納得をしていたのでこれで良かったと思ったのですが、その後その営業さんから電話がかかってきて「どうして電話番号を教えたんだ」と怒ってきました。
私は「緊急の場合は電話番号を教えてもいいと聞いているので」と答えたら、「僕はダメだって他の事務の人から聞いていないのか」と叱られました。
その後事務のリーダーの人に確認をすると「本当は教えてもいいんだけどね。あの人は難しいから… 」と言葉を濁されました。
それならその事実を先に教えてもらわないと対応できないと思いましたが、会社の中では年功序列が基本なので我慢をするしかありませんでした。
その営業さんが帰社してきてからも嫌味のように叱られ、働き始めたばかりの私は会社を辞めたくて仕方がなくなりました。
その２．おかしい人間関係。表向きはニコニコ・・・
私が仕事を辞めたくなった理由は、人間関係です。
とにかく人間関係が悪い職場でした。表向きはみんながニコニコしていて、とても仲良くみえる職場です。
けれども実際にはお互いが嫌い合っていて、陰では常に悪口を言っています。私も同僚から、陰ではとにかく悪口を言われているということを聞いていました。
そんな気分の悪い職場にずっといては有意義な人生とは言えないと思うようになったことが、辞めたくなった理由です。因みにスーパーマーケットのレジ部門の正社員でした。
転職活動はなかなか厳しいと感じました。リクナビネクストという就職サイトで会社を探し、面接を繰り返しました。
しかし私にはレジ打ちしか正社員としての仕事の経験がなかったため、どのホワイトカラーの仕事内容の会社を受けても、経験がないということを理由にされて採用してもらえなかったのです。
しかし、私が今までやっていたレジ打ち業務を行う会社を受けた所、経験を買われて採用してもらうことができました。
新しい会社に入ってからですが、特に大変だと感じたことはありませんでした。今までも経験していレジ部門という仕事であったため、すぐに慣れることができました。
もちろん前の職場との違いに戸惑うこともありましたが、そんなことは大したことではありませんでした。
前の職場と比較すると、人間関係も悪くないため、今の所は転職活動に成功できたと感じています。
パワハラがひどい
その１．所長の性格がコロコロ変わるせいで精神的によくない
現在28歳、食料品メーカーの事務をしています。地方にある支店で勤務しているのですが、支店の所長の性格がコロコロ変わり精神的に安定しません。
5分前までは「今日は10時から外に出るからコーヒーいらないよぉ」とニコニコしていたのに、突然「外にでねぇからコーヒー持ってこい」になるのです。
こちらも、コーヒーいらないんだな、と思い仕事に集中していますので、途中で自分の仕事を中断するのは気が引けますし、電話応対をしていても罵声を浴びせてきます。
その罵声は時に電話の向こうにまで聞こえるらしく、大丈夫ですか？と心配されることもあります。
私は経験ないのですが、営業部の部下に向かってコーヒーカップを投げつけてケガをさせたこともあるそうです。
その営業に「何でそこまでしてここで働いているんですか」とたずねると、諦めきった顔をされ「この業界狭いから逃げてもどこかで遭遇する」というのです。まるでDV被害者のようです。
少し前などは、私が出勤したとき、コピー機の営業を土下座させ説教していました。朝っぱらから気分は落ち込みますし、もう既に朝から機嫌悪いのかよ、と絶望してしまいますし、コピー機の営業も可哀想になってきます。自分のところの社員だけならいざ知らず違う会社の人にまで同じような態度を取るというのは逆に考えれば清清しいかもしれません。
そんなことを考える私も所長に毒されているのかも、逃げたほうがいいのかも、と転職したいのですが、転職するときは所長に言わなければならないのか、と思うと退職を申し出ることができずにいます。
ずっとこんな精神状態のままいなければならないのか、と絶望すると同時に辞めると言い出せない自分にイライラしてしまいます。
その２．個人経営でもブラック企業体質でした。
右も左も分からない世間知らずの20代の頃働いていた会社は、いま思い返せばブラック企業そのものでした。
個人経営でしたので企業と言えるほどの規模ではありませんでしたが、実情はブラックのエッセンスが詰まった日常でした。
女性社長だったのですが会社で一番実権を握っているのをいいことに、自分の好みで従業員を選びお気に入りにはバイトのシフトをたくさん入れて融通も利かせるのに対し、気に入らなかったり歯向かう従業員に対してはシフトを大幅に減らしたり、希望を出していた休日も休ませないなどと、分かりやすいぐらいのパワハラ行為をしていました。
時給も人によって違っていたり、美容系のサロンだったのですが能力ある従業員がお客様を連れて独立しないように、今後一年間は独立しませんといった誓約書に半ば強引にサインをさせたりしていました。
同僚の中にはやっぱりこんなのおかしい、抗議すると言い話し合いをしたところもうサインしてしまったので同意していることと受け止めたし、最悪の場合出るところに出なければいけないよと脅しまがいの言葉を投げつけられたそうです。
社長と揉め、半年単位で従業員がコロコロ入れ変わるのが当たり前になりつつありました。
しかしお客様にはもちろん気付かれており、毎回違う人が担当するのねと皮肉られたぐらいです。
突然辞めた人の穴埋めをするのに自分が大変な目にあう可能性が高いので、ブラック企業っぽいなと思ったらすぐに辞めたほうが良いと思います。
その３．上司がブラックすぎる。支店長の独裁政治のような会社でした・・・
私が中途で入社した会社は、支店長がとても気性が荒いところでした。
まともな時とそうではないときの差が激しく、まともではない時のほうが長かったのです。
例えば営業部員に「これは何でこうなったのか説明しろ」と言い、営業部員が「これはこうだからこうなりました」と返すと「口答えしてんじゃねぇ」と怒るのです。
隣で聞いていたのですが、どう聞いても口答えではなく真っ当な返しでしたし、支店長のムシの居所が悪いだけだったのです。
ある日私は仕事を休み翌日出社すると、頭にケガをした社員がいたので「どうしたんですか？」と聞いてみました。
すると「支店長にコーヒーのカップぶつけられた」というのです。
ぶつけられ、頭から血が出たそうなんですが、支店長は割れたコップのことを気にしていたそうです。
聞いてるだけでも恐ろしくなってきました。
またある日にはコピー機会社の営業さんに「機械の調子が悪い、必要なのに調子が悪くなるとは何事だ、土下座しろ」と強要し、土下座させていたのです。
そしてそれを自慢げに話していたのです。
ニコニコしているときは本当にずっとニコニコしているのですが変わりようが凄くて、いつ機嫌が悪くなるか社員一同身構える毎日です。
今黙って転職しようとしていますが、バレたらとんでもないことになるのではないかと思っています。
その４．社長の気分でクビになることも、入社2年で辞めました
前職は社長、重役と他に社員が6名という小さな会社でしたが、ブラック企業と言わざるを得ない環境でした。
まずその社長が重役の恋人というだけで社長職に就いた人間。経営能力などないし、会社経営に興味もないので、仕事は何をしているのか？と思うような人でした。
しかし、社長としての権限が与えられているため、サービス精神は旺盛なものの、気分屋のため一度その逆鱗に触れるといきなりクビを宣告されることも。
過去にそれでクビになった社員が何名もいたとのことで、社員は常にびくびくしているような状況でした。
また、社員は女性が多かったせいか、陰で常に誰かがこそこそと話をしている場面を目にしました。
仕事もせずに長時間よく話していられるな、とあきれる半面、誰しもが今度は自分のことを言われているのではと、お互いがお互いを疑ってしまうような雰囲気。
表面上は穏やかにしていても、社内の人間を信用できないという環境でした。
加えて、もともといた社員を見ていると、ほとんどが仕事の能力が低く、責任逃れが上手い人たちばかり。
効率が悪い方法を取っていることが多く、経験者として中途採用で入社した私や同期はみなそれを改善しようと、様々な提案を重ねましたが、そのたびに返される回答は「今までこうしてきたから。」この回答で突き返されてしまうので、私たちは次第に改善することをあきらめるようになってしまいました。
さらに、経験者にもかかわらず給与も安く、モチベーションも下がる一方。
心労も重なり、私を含め同期は入社2年を待たずしてみんな退職しました。
今ではそれぞれの道に進んでいますが、お互い口をそろえて言うのは「あんなブラック企業、二度と入りたくない」ということ。
やりたい仕事ではありましたが、社内の環境が整っていないと続けられないということを学びました。
その５．上司に腹が立った出来事
以前、正社員で勤務していた会社は、かなりかたい半公務員的な会社でした。
上司はかなり怒りっぽい性格で、何も仕事でミスをしてもないのに、機嫌が悪い時は、名前の呼び方を変えたり、何か悪いところを見つけて怒ります。
職場の雰囲気も、いつもシーンと静かで、いつも上司に見られている感じがして、落ち着きません。
その上司の下にいる先輩も、かなり細かい性格で、ちょっとした事でも指摘して怒ります。「お給料もらってるんだからね」って口癖のように言います。
何か気に入らないことがあると、睨んできたり、態度でしめしてきます。
こそこそと、上司と先輩が、私達の悪口を言ったりもしていました。
仕事の内容も、細かい仕事が沢山あり大変でした。
郵送物が1000通ぐらいあっても、手作業で郵送物を封筒に入れたり、宛名シールを貼ったりしないといけませんでした。その作業をしている時でも、上司は手伝いもしないのに「あとどのぐらいで郵送準備が終わるかな？なるべく早く送ってね」とか言ってきます。
苦情の電話があったり、分かりにくい問い合わせがあり上司に聞くと、すごく嫌そうな顔をします。
こんな会社にいると、ストレスがたまるので、辞めることにしました。
辞めると連絡してからも大変でした。仕事の引き継ぎ用のマニュアルを作らされました。
1年ぐらい前から、新しい社員を勤務させて、私に仕事の指導までさせました。
辞める日が近づいてくると、上司は「〇〇の作ったマニュアルと引き継ぎで本当に大丈夫か？」と聞いてきます。
退職まで、後何日あるか数えて、まだかまだかと待っていました。
退職したら、ストレスがなくなり、スカッとしました。
その６．異常な離職率はパワハラのせいだった！
私の職業は薬剤師です。
薬剤師と言うと、資格があって職場も選び放題で良いわね・・と思われがちですが、薬剤師は現場経験が無ければペーパードライバーと同じです。
そして、薬が新しく入れ替わるので、医薬品情報を熟知していなければ使いものになりません。
間違えばタダでは済まない仕事です。時給がそれなりに良いということは、リスクも抱えているのです。
私は、妊娠、出産で以前働いていた製薬会社を退社し、娘が小学校に入学したことをきっかけに調剤薬局に入社しました。
そこが、とんでもないブラックに当たってしまったのです。
夫婦経営の小さな薬局でしたが、どうも次から次へとスタッフが退社していきます。感じの良さそうなご夫婦なのに・・と思いながら働いて２週間ぐらい経ったころ、男性の経営者のほうが、ある社員を怒鳴り散らしていました。
「お前がやっただろう！！反省しているのか！！」と。「反省していないよな！！始末書を書いて来い！」
私は、何が起きたのか更衣室で聞いてみたところ、粉の調剤を間違ってしまったとのこと。幸い、患者さんには行かなかったものの怒鳴り通しとのことでした。
さらに次の日も、その次の日も連日のように怒鳴り声は止みませんでした。
結局、その人はたった１回のミスで会社を辞めさせられました。
私は、製薬会社の前に病院と調剤薬局の両方の勤務経験があったので、この薬局は異常だと思い、半年の勤務後に転職をしました。
その間に辞めていった人は３人を超えていました。パワハラでミスを誘発していると思ったからです。
薬剤師は間違ってはいけない仕事ですが、チームワークでお互いにチェックしながらミスをカバーし合っています。パワハラで協力体制を作れない職場は、ブラックと言わざるを得ません。
現在、私は大手企業が経営する調剤薬局に勤務しています。
大手がバックにあるので、非常識な発言や行動を取る人はいないので、安心して仕事に取り組んでいます。
企業とは何か、雇われているとは何なのかを考えさせられる経験でした。
不正が横行
その１．ずっと働ける会社と思いきや、違反ばかりの会社で嫌いに。・
私は以前、小さな自動車整備工場で５年間働いていた時の事です。仕事開始が９時で始まり、６時頃には終わる残業の無い周りから見ると優良企業でした。
小さな工場の為、上司と言えば社長ぐらいでその他はみんな平社員で仲良く、口うるさいのは社長だけでした。
そんな中で、１年間は会社の裏の部分は教えられず、毎日、自動車の修理や車検など普通の自動車整備工場と同じように仕事をしていました。この会社なら生涯働けると実感していました。
しかし、２年目に入って、車両保険に入っていないお客様の事故車両を格安で引き取り、その車両をお客様に分からないように修理し、無事故車として中古車販売していた事に気づき、罪悪感で一杯になりながら社長の指示で修理していました。この時、長く働ける会社ではないと思いました。
また、過走行で廃車以来を受けた車両を、同じ型式の事故車両からエンジン、ミッション、デフ、メーターなど過走行車両に載せ変えて登録をし、優良中古車として販売することもよくありました。
ひどい時はメーターを不正に戻して低走行車として販売していました。この時にはさすがにもうこの会社には痛くないと思い、翌年退社しました。
現在は、車検証に走行距離記載されているので、ぎりぎりまでしか戻していないようです。
もう不正なんてやめて欲しいと思いました。
その２．尊敬しているいつも忙しそうな上司だったけど・・・。
今から8年程前、当時新卒で店舗デザイン事務所へ入社しました。私の上司は女性でしたが、朝はお客様との打合せに行って夜遅くまで働き、とても尊敬していました。
自分もその上司の負担を減らす為に毎晩終電まで働き、眠る為だけに家に帰り、毎朝重い身体に鞭を打って働いていました。当時営業7名に対してデザイン室は3人しかいない上、そのうちの1名は他の部署に移ってしまったので、目を回しながらも仕事がたくさんあり、自分なりに充実した日々を送っていました。
しかし、馴染んでくるとある事に気づき始めたのです。
「なんでいつも同じ客先ばかり行っているんだろうか？」「なんで上司と社長はほぼ同じ時間に来るのであろうか」という事に。
他の部署では有名な話でしたが、上司と社長は当時から付き合っていて、昼まで目一杯眠り昼から出社しているだけでした。
「デザイナーだったら、遅くまで働くのが当たり前だ」と社長と上司に言われていたのに、やる気がすーっと消えていく音が聞こえました。
徐々に仕事の流れを覚えてからは、その上司は仕事をたくさん抱えているから忙しいのではなく、本人が時間にルーズで忙しい風になっているだけだと言う事に気がつきました。
それでも仕事が楽しかったので、4年半その会社に勤めましたが、社長と上司のルーズな時間管理に巻き込まれ、夜中や土日に突然仕事を振られたりする生活に疲れてしまい退職するに至りました。
その３．ダブルブッキングが平然と行われて謝罪もないブラック派遣企業
※※という人材派遣サービス会社がありますが、登録して良かったという意見や最悪だったという意見など、様々な評判が聞かれます。総合的に見ると悪い会社ではないかもしれませんが、担当者によって大きく左右されるようです。
一時的に、登録していたことがありましたが、登録直後は良い仕事を多く依頼され収入も安定して良い会社だと感じていました。
しかし、ある事件をきっかけに一気に最悪なブラック企業だと判明。派遣先の会社へ同じ内容の仕事を二人に依頼してしまっていたのです。いわゆる、ダブルブッキングというものですね。
この事実が発覚したのは派遣先へ出勤時間や残業の有無などを詳しく聞くために連絡したときでした。
前回の仕事ぶりを気に入って下さり、今回は再度の依頼という形だったので、派遣先の担当者様へ連絡を直接入れたところ、「えっ？今回は別の人が来ることになっているみたいですよ。おかしいと思っていたんです。」という困惑した返事が返ってきました
驚いたのはこちらも同じです。
数日後に迫っていたその仕事のために、他社からの依頼を数件断っていたのですから。すぐに連絡しました。
しかし、担当者とは一切連絡がつかなくなり、直接会社へ出向いても「担当者が外出しています」の一点張りで、全く確認ができずに当日を迎えました。
派遣先の会社へ確認したところ、別の社員が数時間早く他の人と契約をしてしまっていたのだそうです。結果、1ヶ月半の仕事を一瞬で失うことになりました。
そのダブルブッキング事件の後、一切連絡がありません。あれほど執拗に仕事を依頼してきたのにプッツリと途絶えてしまったのです。自ら犯したミスを認めず謝るどころか面倒だから仕事の依頼そのものを止めてしまったのでしょうか。
今まで派遣の仕事は何度も経験していますが、こんなに酷い扱いを受けたのは初めてです。ブラック派遣企業だと思わざるを得ません。
その４．セクハラ役員が謹慎中に会社のお金で英会話教室！
私が新卒で入社した広告会社は、社員のノリが良く、飲み会などではセクハラやパワハラまがいの行動が日常茶飯事でした。
女性社員には「初体験はいつ？」いった言葉によるセクハラやお触りなどが行われていました。
お酒が飲めない男性社員に対しては一気飲みを強要したり、嫌がる社員にはピッチャーで水を一気飲みさせたりしていました。
多くの社員はやや諦めムードだったり、そのノリに染まったりしてしまい、あまり大事にはなっていませんでした。しかし、私の同期だった女性社員は女子校育ちで下ネタやセクハラに免疫がありませんでした。
社内の飲み会で、たまたまセクハラで有名な役員の隣の席になってしまいました。
その際、太ももを触られたり、うなじの匂いがかがれたそうです。解散後、帰り道が同じ方向だったのでタクシーに同乗すると、車内でキスをせがんできたと聞きました。
結局、翌日からその女性社員は出社拒否になってしまいました。
また、その出来事を両親に相談し、激怒した両親が会社に押しかけ裁判を起こすとの意思を示しました。
さすがの社長もこれはまずいと思ったのか、翌日社員総会が開かれ、セクハラをした役員が役職を解かれ無期限の謹慎になりました。
その後、女性社員は辞め、裁判になることはありませんでした。
謹慎となった元役員は、社長の隣の部屋に隔離され、当分の間人目に触れることはありませんでした。
その間何をしているのか皆知りませんでしたが、たまたま社長部屋に用事があった社員が、外人講師に英会話を習っているところを発見しました。
後で分かったことですが、元役員は謹慎後に海外事業部門の本部長職に就くため、会社の費用で英会話を習っていたそうです。
最終的に、謹慎から半年ほどで、何事もなかったようにひょっこり社内に現れました。
ちなみに、元役員は今では海外事業部門の本部長として、再度役員になりました。
ストレスが高じて体を壊した
その１．コンピュータの使い過ぎで目が・・・
パソコンができる人間は会社でもそういった役割になると思います。自分もコンピュータが得意で知識を持っていたのでデータ入力や情報管理をしたことがあります。そういった中で辛かったのがデザイン関係のデータを作ることでした。
具体的には会社のイメージを強調したロゴやマークを作って非常に疲れました。
その作業は徹底してやる必要があるので仕事を辞めたいと思うことも多いです。またそのデザインが採用されない場合には最初から同じことをします。これが辛くて中途半端な作業はできないという気持になりました。
次第にコンピュータの使用で目が痛くなってきてストレスが増加しました。
徐々に体調も悪くなって慢性的な腹痛や頭痛で悩みました。しかし仕事は個人の体調ではなくならないので会社を休んでも新しい課題があります。そういった実態を見た時に仕事を辞めたいという感情が爆発しました。
私は目が悪いですがこれは継続してきたパソコンの影響だと思います。いくら目が悪くなっても課題が減ることはないのが会社です。何度も仕事を辞めたいと考えてもそれを形にする手段もないのです。できるならデスクワーク以外の仕事をしたいと考えることも多かったです。
私の教訓は会社などでコンピュータをやる場合には視力を意識した方が良いという結果です。
その２．問題児の女性従業員のストレスで視界がホワイトアウトするように。
私は最後に担当した店舗で退職を本格的に決意しました。
元々異動する前から退職は視野に入れていたのですが、最後にいた店舗で今までにないくらい精神的に打ちのめされ、赴任１年４ヶ月で退職することにしました。
私を一番ボロボロにしてくださったのは、他の店舗で問題を起こしたことがあるとされる女性従業員さんです。
上司はこの方を特に警戒し、金銭のやり取りがない店舗に送ったと聞いていました。
この店舗では他の店舗では実施していない業務監査(テナント店での行事)があり、私はその監査がどういったものかわからない状態でした。
わからないまま監査に挑むことは出来ないので女性従業員に聞いたところ「店長なんだから！」と一蹴されました。結局誰もそのことを教えてくれませんでしたのでテナントの方に直接聞きなんとなくの知識は得られました。
当日抜き打ちだったのでちょうど私は休みで歯医者に行っており、職場からの着信が入った約１５分後に折り返し電話をし、すぐに準備し職場へと向かいました。
ですが、私が歯医者から家に荷物(作業着など)を取りに行った時間が気に入らなかったのか「何してたの！店長なんだから！」と怒鳴られました。歯医者に行っていたことは伝えたのですが彼女は気に入らなかったようです。
そして修羅場と化した作業場で監査対応と通常業務をこなし、一段落したところで「まだいたの？もう帰れば」と言われました。確かに店長ながら上手く立ち回れなかったこともあり、泣きながら帰りました。
後日他の店員さんに聞いたところによると私が歯医者に行っていたことは私がついた嘘ということにされ、早く来てくれと伝えたのに来てくれなかった、といろんな方にふれ回っていたそうです。
その他にも私が売り出し時の店舗の飾りつけにと買ってきたものを他の店員さんに「ゴミ」と言い、売り出しのために他の店舗の店長が貸してくださった器具を使うよう指示していた(私はその日は会議で不在)のにも関わらず、自己判断で衛生面が…と使わず、売り出し商品も出さずじまいでした。
その方は自分の機嫌が悪いと真っ先に私に当たってきていました。
出勤直後から機嫌が悪いのは明らかに私のせいではないと思うのですが、そういう日はだいたい悪口がひどかったです。
「まだあんな作業してる」「全然進んでいない」「店長なのに」などなど。
他の店舗で人員が足りなくてうちの店舗から一人応援に出すことになって、店長である私は店舗から離れることが出来ないのでその方にお願いすると、ものすごく機嫌が悪くなり、一番酷いときにはお客様にも当たっていました。
お客様からお受けしたことを自分のしていた作業を優先にするため、私に乱暴に押し付けてきて、お客様も私も思わず見つめあって呆気にとられ困惑してしまいました。
その後その方の終業時間になったので「さっきのお客様への対応はよくないですよ」と注意をすると「そんなことない」と「お客様も驚いていらっしゃいましたよ？」と言うと「少々お待ちくださいって言ったもん」「大丈夫だよ」とそそくさと走って帰ってしまいました。その方は５０代半ばなのですが、その行動には驚かされました。
他にもたくさんありますが、その方にされたことが８割以上原因で退職を決めました。
退職したい旨を上司に伝えてから１年２ヶ月間「そんなこと言わないで」「そんな馬鹿な考えはやめて」と上司から言われ引き留められ、休みも限界まで少なく、精神的にまいり、それまで健康体だったのですが人と会話していると視界がホワイトアウトするようになりました。
前日の夜布団に入ってふと寝る前に「帰りたい」と思うようになりました。
今現在は無事退職し新しい職場に就いていますが、前職のことを何気なく話すと「それはおかしいんじゃないかな」と言われます。
特に言われたのが、「休みの日に用事を作るな」です。私は入社直後から「用事が出来てその日を指定休にするのは構わないけど、指定休じゃない休みに用事を作ってはいけない」と言われてました。他に勤めたことがなかった私はそれが社会の当たり前なんだと７年過ごしてきましたが、そうではなかったようです。
実際に休日に予定を作ってしまった時に職場から緊急出勤の電話があり、ものすごく怒られました。
最後の方は年間休日60日あるかないか状態でした。
ブラックかそうじゃないか、判断するには社会に対する知識が足りず、それが当たり前と７年間勤めてきたことが今になって恐ろしく感じます。
ブラック企業辞めるに辞められないあなたへ
人手不足などや上司の承諾を得ることが出来ないことを理由に「仕事を辞められない！」なんて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
例えば、こんなケースです。
会社を辞められない体験談→目の前で退職届を破られてしまう
仕事を辞めたいと思っているけど、辞められないことが一番辛かったです。前職は、かなり激務の営業でした。
仕事場はタバコ吸いたい放題です。吸えない社員にもタバコを吸うようように強要している場面を見ました。こんな職場にいたら、間違いなく受動喫煙で肺がんコースでしょう。もう疲れ果てました。
いくら新卒で就職した会社でも、もう限界です。
仕事を辞めたいと思い、強面の上司に退職願を持っていったのですが、目の前で破かれてしまいました。そうなんです。
仕事を辞めたいのに、この会社、辞められないシステムになっているのです。
なんでも、目標も達成していないのに辞めることはできない！お前たちに研修育成で投資した分のお金を回収できていない・・・というわけのわからない理由で、仕事を辞めさせてくれないのです。
まさに地獄です。
このような会社のことをブラック企業と言うのではないでしょうか？そうなんです。私は間違って、新卒でブラック企業に就職してしまったのです。
月収が新人でも３０万円、年収１０００万円も可能！なんて言葉に騙された私がいけないのです。
その後、退職願を３回も出して、３回とも受け入れてもらえず、辞めさせてもらえない日々が続きました。
最終手段として出勤拒否をしたら、自宅にまで上司がきて、ドアを蹴るという怖い思いをしました。
結局、これが原因で労働基準監督署に通報したことを上司に伝えると、その後、連絡はこなくなりました。それに、しっかりと辞める日までの給料が振り込まれていました（笑）
よほど労働基準監督署に通報したのが怖かったのでしょうか？
私のようにブラック企業に就職してしまい、仕事を辞めたいのに辞められない・・・と悩んでいる方は、無断欠勤をして、それでも自宅に来るようなら労働基準監督署に通報すればいいと思います。
それぐらいしないとブラックの上司は手ごわいので、簡単に辞めさせてくれないのです。
会社を辞めらないことなどない
たとえどんな理由であっても辞められない仕事はありません。
「辞めたい・・・でも・・・」と耐えられなくなるほど悩んでしまう人は、そのことを知ってください。
しかし、退職することで違約金や金銭の支払いを求められるケースもあるようです。そこまで言われると「どうしよう・・・辞められない・・・」と思い込んでしまいますよね。ただ、これは間違いです。
繰り返し言いますが、辞める権利というのは法律でしっかりと策定されていますし、違約金についても効力は認められないと定められています。（※退職方法を考える～辞めたくても辞められない？！～）
このような時に必要なのは、上司や会社に対してはっきりと辞める意思を伝えることです。
具体的には、「退職願」ではなく、「退職届」を出すということです。
それでも屁理屈をこねるようであれば、退職届を内容証明で送ることが選択肢の一つとなります。
退職届を書く手間は通常の退職でも必要になりますし、内容証明の送り方もコピーを取って郵便局に行けば誰でも送ることが出来ます。
非常に効果は抜群であり、実際にこのやり方で会社を辞めた子を知っています。
意外にも大手の企業がブラックだったりする！？
意外にも誰もが知っているようなCMでもお馴染みの企業がブラックだったりします。
まず、急成長をすると人が足りなくなりますので、会社の労務管理が未熟なまま大量の社員を採用することになります。
こういった会社の場合、数値による目標管理が徹底されていますので、社員はサービス残業をしてまで数値を追い求めることになります。正に数値の奴隷です。
そして、一番の問題点は商品やサービスの値段が安いことが経営戦略であることです。
ブラック企業という言葉がよく使われるようになった背景には、デフレがあります。デフレマインドが蔓延する中で、商品やサービスをお客さんに安く提供しながら、社員の異常な頑張りで仕事を成立させようとしてきたのがブラック企業です。勿論、会社では成果を出すために頑張ることは必要です。しかし、ブラック企業の場合、度が過ぎています。
しかも、社長がカリスマの場合が多いです。
彼らは壮大なビジョンを語り、「24時間365日」働くことが正義だと言います。
こんなことが続く訳はありません。
社員の人生をなんだと思っているのでしょうか？なぜ、違法行為として叩き潰すことができないのでしょうか？もどかしい気持ちでいっぱいになってしまいます。
辞められない！ケースごとの対応
人手不足の場合
「今、人手が足りないのはわかってるよね？」「あなたに辞められると仕事に穴があくことになるけど、それでも辞めるの？」
極めてありがちな引き留めかと思われます。私も実際このような引き留めを受けてげんなりしたことがあります。
このような場合は、就業規則と法律にもとづいて退職日できる最短の日程を確認した上で、きっちりと反論しましょう。
こちらの迷惑をかけたくないという気持ちを盾にした引き留めであり、会社側がルール違反をしているのは明白です。
まずは、就業規則に定められた退職日を確認するようにして下さい。仮に、その退職日が不当に長かった場合は、民法が優先されます。
皆さんが一般的な月給制の場合、月末が退職日となりますので、最短で退職日は2週間後となります。この場合、その月の半分を過ぎてから退職届を出した場合、翌月末の退職となってしまいますので、気をつけて下さい。日給制や月給制の場合は、２週間前に退職届を出せばOKです。
ただし、年俸制については3ヶ月前に退職を申し出る必要がありますので、注意が必要です。
このように民法では、給与が支払われるタイミングから退職日を決めていますので、雇用契約書をしっかりと確認しておきましょう。
このように、きっちりと決まりごとに基づくのがベストですが、こちらも人間ですから、色々な状況を忖度して退職日を伸ばすことに合意してしまうかもしれません。
この場合でも、退職日はきっちりと決めましょう。これを書面でやり取りすることが重要ですので、退職届に退職日を明記して提出しておきましょう。
これが受け取れないというのであれば、やはり内容証明にいきつきます。
→会社を辞める口実（ガールズチャンネル）
収入が絶たれてしまうのが恐ろしくて辞められない場合
まず雇用保険の受給資格について確認をしましょう。雇用保険がもらえるようであれば数ヶ月分のお給料（50％～70％）は確保できます。
また、出来る限り在職中に転職活動をするようにしてください。
どうしても辞めたい、けど辞められない、と思って悩んでしまうよりも、まず転職エージェントなり、転職サイトなりを利用してみて現状の確認をしてみましょう。脈があるのかないのか、判断をしてみてください。自分の価値も客観的に分かります。
親に言い出せない場合
同居をしていて、まだ働いたばかりなのにすぐ辞めてしまう場合などは、親に言い出しずらい場合もあると思います。
そんな場合の対策として、突然辞めてしまうより、まずは仕事が辛いことを何気なく伝えてみてはどうでしょうか。
また辞める前に「転職活動をして自分の市場価値を確かめてみる」などといったようなことも伝えてもいいかもしれません。
自分の体を守るためにすべきこと
ブラック企業と呼ばれる会社は数多いですが、一番最初に目に付くのは労働時間の長さですよね。
毎日残業が続いたり、1日12時間労働が多くなってくると、やはり体がもちません。
「体が壊れた時、会社は守ってくれない」とはよく言ったもので、まさしくその通りだと思います。
「体が資本！」とも言われますが、今後の長い人生を考えると、自分の体を守ることが第一優先になります。これはわがままでも何でもないと思います。
サービス残業対策。労基に通報したらどうなる？残業代は出る？出ない？
残業代がまったく出ない場合、その対策として考えられるのが労働基準監督署、いわゆる労基への通報です。
「こんなに酷い労働環境の元で仕事をしているんです・・・」ということを伝えて、国の権力のもと指導に入ってもらうということですね。
どうしても納得いかない場合は、このように行動する権利がみなさんにはあります。
労働基準監督署は私達の味方ですが、しっかりと証拠となる資料が揃っていないと、なかなか動いてくれません。
サービス残業や３６協定を超えるような残業が発生しているのであれば、毎日出退勤時間をメモとして残しておきましょう。これが後々重要な証拠になります。
会社のタイムカードや出退勤システムに残されたデータも重要なのですが、わざと一回タイムカードを押して退勤したことにしてから残業をするということも往々にしてあり、あまり信頼ができません
まずは電話をしていろいろ聞いてみるのがいいと思います。
なお、管理職や役員でない限り、残業代は必ず発生します。勘違をしている方が多いのですが、成果型の給与体系であっても、年俸制であっても、残業代は必ず発生します。気後れする必要はありません。
労基署はどのように助けてくれるの？
ただし、労基署に駆け込んだとしてもスムーズに残業代が出るのか？と言われると答えはＮＯです。
通常、皆さんが駆け込むと担当者と面談し、現状を聞いてもらうことになります。なお、この段階では匿名での受付です。会社側に知られることはありません。
ここから一歩踏み込むと、会社に対して「助言・指導」というものが行われることになります。これは、会社と皆さんの間で解決してくださいねと会社に助言・指導するというものになります。
労基署からこう言われると、会社としてはびっくりすることになりますので、それなりの効果はあります。
なお、ここまで来ると匿名では受け付けてもらえません。氏名を開示した上で、労基署側から会社に連絡してもらい、会社側と話し合うことになります。あくまでも当事者間での解決という点に注意が必要です。
「助言・指導」を会社側が突っぱねた場合はどうなるかというと、次のステップとしては「あっせん」というものがあります。これは、弁護士などの専門家が皆さんと会社の間に入って、調整を行い、話し合いをさせるというものです。
イメージとしては超簡単な非公開の裁判です。この話し合いの中で、残業代の支払いを求めていくことになります。
ここまでが、一般的な労基署のアクションです。あくまでも、当事者間での解決を目指すのが労基署のスタンスということは頭に入れておいて下さい。
より厳しいアクションとしては、会社へのガサ入れ、送検がありますが、これは数自体がそれほど多くありません。
ユニオンなどへの参加や弁護士などへの相談も。
組合やユニオンは団体交渉権というものをもって、会社と交渉することができます。
会社にユニオンや組合があるようであれば、そこに参加するのが一般的なスタンスでしょう。今は、外部のユニオンもありますので、誰でもユニオンに入れることができます。
または、労働関係に強い弁護士に相談にしてみるのも1つの手です。
ここまで来ると、かなり泥沼になっていますので、裁判で闘う覚悟が必要となります。